長井秀和

昔、関西ローカルで爆笑ブーイングという番組があった。今のオンバトのように、ネタを観客に審査してもらうネタ見せ番組だった。
そこで、ピンで出てきた男の芸人が、何回出ても合格できず、挙げ句に客におもんないと言われて逆ギレし、板の上でマジ泣きしていたのだが、それがなんと、長井秀和だったのである。
それ以来、彼は大阪や大阪芸人に憎悪を抱いているそうな。
若手芸人よ、継続は力だ。頑張ればきっと君も長井秀和みたいになれる。間違いない。

映画製作とコンテンツ

韓国映画が元気である。まだ私は観たことがないが、製作本数、興行収入ともにうなぎのぼりである。この背景には、韓国政府による強力な後押しがある。国家予算を映画産業に割り当て、人材育成やスタジオ整備などを進めた結果だ。
テレビやインターネットが格段に発達した現代で、映画産業がここまで発展するというのは、映画を文化として捉え、国が積極的に投資した成果である。しかし、やがて彼らも重大な危機に陥るだろう。コンテンツ不足である。
既にハリウッドは重大なコンテンツ不足に陥っている。続編ものの横行、どこかのプロ野球球団のように世界中のヒットした映画原作を金で買い取り、リメイクする。ハリウッドでリメイクされて喜んでいる日本映画は、もっとプライドを持ってもらいたいものだ。
技術は常に革新し、先へ先へと進んでいくが、いくら最新の技術を揃えたところで、脚本がなければ映画はつくれない。スタートが遅かった韓国は、そこを見越して人材の育成を進めているはずである。これからもしばらくは、韓国映画は発展を続け、アジアで一二を争うまでになるだろう。
エンターテインメントとして映画産業を発展させたアメリカ。芸術志向で独自の道を歩むヨーロッパ。国策で映画制作が進められているインド。海賊版気質から強烈なオリジナリティを産み出した香港。
さて、我が日本の映画は、どうなっていくのだろうか。今のところ、政府は全く関心がないようだが。