シティボーイズ 「だめな人の前をメザシを持って移動中」

ブログには間に合わなかったが、演劇カテゴリーが寂しいので記事を置いておく。
今年で観るのは三回目、春もGWも終わったこの時期にいつも観るので、季節感が一致してきたと思いきや、今年はえらく蒸し暑く、しかも大雨。おまけに休みを取らずに仕事終わりで行ったものだからどうにも落ち着かない。
とりあえず、いつものオムライスで腹ごしらえをしてから劇場へ。一応、今までで列としては前だが、一番右端。しかも、開演してから意外な落とし穴が。
ああいう大きな劇場の席配置は、気を利かして互い違いの列になっている。前の人の肩と肩の隙間から見えるように。しかし、それは舞台を正面に見てのこと。舞台を斜めから見る端の席では、舞台は肩と肩の隙間の方向にはない。その辺り、新しい劇場を建てる際には一考していただきたい。
そんなこんなで、やや消化不良な舞台ではあったが、そこはシティボーイズ、いつものようにたっぷりと笑わせてくれた。一番のお気に入りは、斉木氏の20万円の演技である。斉木氏の一人芝居は、いつも楽しませてくれる。一昨年「パパ・センプリチータ」のエスプレッソ王子のときには、死ぬかと思うほど笑わせられた。
客演のチョップリンは、大竹氏が気に入って連れてきたらしいが、正直なところ、今一つであった。それはシティボーイズのレベルで考えてという意味であり、チョップリンが今一つというわけではない。いい勉強になったと思うので、精進してレベルを合わせてまた出てきて欲しい。
年々、過激なネタが減ってきているのは少々気にかかる。思想ネタや差別ネタも皆無で、シティボーイズも歳を取ったというところか。ラジカルさも売りの一つだったので、いずれまた見せてほしいものだ。
来年もまた、ぜひ。
May.13,2004 大阪:シアタードラマシティ