さらばあぶ刑事

還暦過ぎの俳優二人引っ張り出して、あぶない刑事でもないと思うが、今の俳優陣であのドラマは不可能だ。
だからこその復活であり、本当のラストである。
21世紀に入ってのコンテンツづくりは実際のところどうなんだろう。
後世に残る物を作れているのだろうか。
30年前のドラマを映画化すること自体、コンテンツ不足以外の何物でもない。
若者よりおっさん(もうすぐじいちゃんw)のほうが危ないとは、どういうことか。
がんばれよ、若いやつ。

http://www.toei.co.jp/movie/details/1204690_951.html

ネオ・ウルトラQの問題点

WOWOWで無料だった第1話を観た。
普通こういうのは、一番面白そうな作品を無料で見せることによって客引きをする。
映画の予告編もそうだ。だがまあ、往々にして予告編詐欺みたいな作品もあるわけだが、ネオ・ウルトラQも現段階ではそんな感じだ。
中途半端なリアリティと、薄い脚本がせっかくのオリジナルを台無しにしている。
怪獣が万引き犯と同じくらいに頻繁に出没している世界を描きたかったのだろうが、それにしても、石を投げて届く距離に野次馬がいてはだめである。
半径1キロとは言わないが、せめて数百メートルは立入禁止区域にすべきで、最終的には銃撃するわけだから尚更である。
致命的なのは薄い脚本だ。
何の問題提起も、何のアイデアも出ていない。
オリジナルに「1/8計画」という屈指の名作がある。
人類を今のサイズの1/8にすることによって、食糧問題や住居問題を解決しようという計画にまつわる話だ。
そのアイデアの素晴らしさもさることながら、これを映像化するにはまさに特撮以外に方法はない。
特撮が必然となるようなプロットが存在しないようでは、ウルトラQは成立しない。
製作に関わったスタッフには、ぜひ藤子不二雄先生のSF短編集でも読んで、もっともっと自分に自信をなくしていただきたい。
第3話が若干面白そうな気はするのだが、それは有料なんだよなあ。
WOWOW

エイリアン・ネイション

この80年代後半というのは、けっこう穴場的な名作が埋もれてたりする。もちろんガンアクションの話だ。
私の記憶が定かなら、454カスールを使う銃をメインウェポンに据えた映画は後にも先にもこの作品だけだろう。
当時は、あの世界最強と言われた44マグナムをも凌駕する超弩級の弾丸だ。
しかし、威力以上に大きなリコイルなので、お世辞にもコンバットシューティングに向いているとは言えず、劇中の活躍はそれほどでもない。
むしろ冒頭の悪者エイリアンとの銃撃戦のほうが見ごたえがある。
大口径のライフルスラグ弾がショットガンから発射され、それが車を次々と貫通していって、最後は隠れている刑事を貫いてしまう。
手負いのエイリアンが向かってきて、何発も撃ち込むがなかなか死なない。
だから強力な銃が欲しいと、454カスールの登場となるわけだ。
久しぶりに観たが、なかなか迫力のあるシーンだった。

高っw

トランザム7000VS激突パトカー軍団

CSで吹き替え版をやっていたので録画した。
私は基本的には字幕派だが、コメディに関してはやはり吹き替えに限る。
そう、この映画、タイトルは硬派なアクション映画のように見えるが、中身は痛快ハートフルカーアクションコメディ映画なのだ。
前作はまだその硬派な(バンディットはナンパだが)感じがまだあるが、この作品は象が出てくるあたり完全にハートフルコメディになっている。
コメディ色を一層引き立てているのが、ジャスティス保安官だ。バンディットを目の敵にして追い掛け回す余り、とうとう兄と弟(1人三役)まで登場させる始末。
兄はなぜかオネエ系、弟は踊りながら登場してくる。
この監督ハル・ニーダム、バート・レイノルズのコンビで、このあと「キャノンボール」という同じテイストで更に豪華な作品が誕生することになる。
何も考えずに見るには最高の映画だ。
しかしちょっと気になるのは、CSで放送された吹き替え版って、もしかしてテレビのマスターから起こした?

「男たちの挽歌」をリマスターしたやつちょっと顔貸せや

もし私がジョン・ウーなら、間違いなくそいつを訴えるだろう。
昨日、CSで放送された「男たちの挽歌」、不要な部分をカットしてDVDに焼く前に、例のシーンをちょっと見てみた。
例のシーンとは、私を含め、全世界のガンアクションに影響を与えたベレッタ2丁拳銃のシーンだ。
たぶん何回も見ると思うので、直前にチャプターを打って、そのシーンを待った。
引き戸がすーっと開いて、チョウ・ユンファの顔が見える。
私はこのシーンをもう何百回も見ているので、その違いはすぐにわかった。
銃声が全然違うのだ。
パンパンと軽い銃声が響き渡り、迫力もクソもない。
なんじゃこりゃ。
例えば、マイケル・マンは銃の口径別にきっちり効果音を替えるなどして、リアルな演出をすることがある。
もしそういう変更だとしても、この作品には必要のないことだ。
いくらリアル派の演出をもってしても、ここは迫力重視でないといけない。
私は、ただ単にオリジナルと違うことに怒っているのではない。リマスターすることによって、演出が全く変わっていることに対して怒っているのだ。
このリマスターを施した奴は、勝手に銃声を変更し、演出に介入していることになる。
はっきり言うと、この行為は、製作者の許可なく作品に改変を加えているのだ。
こんなことが許されていいのだろうか。なんということだ。
なぜこうもオリジナルが軽視されるのだろう。
サラウンドとか、当時はなかった(あったかもしれんが)のならわざわざ対応しなくてもいいし、もしかするとこの作品だけでなく、他の映画でもこういう改悪が行われているかもしれない。
久しぶりにはらわたが煮えくり返る思いだ。大好きな作品だけに尚更である。
ほんまちょっと、担当者出て来い。顔貸せ。

買うならこっちで

ヒートとメイドインL.A.

先刻、この3月に開局したIMAGICA BSで「ヒート」を観た。
これでようやく20年以上経って、新旧2作品を見比べることができた。長かった。
Youtubeにも上がっていたのでみなさんにも見ていただきたい。
まず、音響は圧倒的にヒートが上だ。これは比べ物にならない。
これをサラウンドで聴いたらさぞかし気持ちいいだろう。
その音響の迫力が少なからず画面の迫力にプラスされている。
しかしだ。
ガンアクションという点においては、私はやはりメイドインLAに軍配を挙げたい。
低予算のテレビスペシャルにもかかわらず、ほぼヒートと同じロケーションを使い、凄まじい銃撃戦を繰り広げる。
そして何度も言うが、SPAS15のド迫力だ。
セミオートショットガンをぶっ放す銃撃シーンは、私は他に見たことがない。
銃撃戦のラストは、「ヒート」はFNCをそのまま撃つのに対し、「メイド~」はSPAS15から226に持ち替えて(まあ当たり前だが)撃つ。
「ヒート」が劣っているのではない。「メイド~」は、良くも悪くも銃が前面に出たガンアクションだと思う。
ああ、やっぱ撃ちてえw

Made in L.A.(銃撃戦は5:00から)

HEAT(銃撃戦は4:00くらいから)