ネオ・ウルトラQの問題点

WOWOWで無料だった第1話を観た。
普通こういうのは、一番面白そうな作品を無料で見せることによって客引きをする。
映画の予告編もそうだ。だがまあ、往々にして予告編詐欺みたいな作品もあるわけだが、ネオ・ウルトラQも現段階ではそんな感じだ。
中途半端なリアリティと、薄い脚本がせっかくのオリジナルを台無しにしている。
怪獣が万引き犯と同じくらいに頻繁に出没している世界を描きたかったのだろうが、それにしても、石を投げて届く距離に野次馬がいてはだめである。
半径1キロとは言わないが、せめて数百メートルは立入禁止区域にすべきで、最終的には銃撃するわけだから尚更である。
致命的なのは薄い脚本だ。
何の問題提起も、何のアイデアも出ていない。
オリジナルに「1/8計画」という屈指の名作がある。
人類を今のサイズの1/8にすることによって、食糧問題や住居問題を解決しようという計画にまつわる話だ。
そのアイデアの素晴らしさもさることながら、これを映像化するにはまさに特撮以外に方法はない。
特撮が必然となるようなプロットが存在しないようでは、ウルトラQは成立しない。
製作に関わったスタッフには、ぜひ藤子不二雄先生のSF短編集でも読んで、もっともっと自分に自信をなくしていただきたい。
第3話が若干面白そうな気はするのだが、それは有料なんだよなあ。
WOWOW

みかつう

ツイッターは@crescentwroksだよん

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