WOWOWで無料だった第1話を観た。
普通こういうのは、一番面白そうな作品を無料で見せることによって客引きをする。
映画の予告編もそうだ。だがまあ、往々にして予告編詐欺みたいな作品もあるわけだが、ネオ・ウルトラQも現段階ではそんな感じだ。
中途半端なリアリティと、薄い脚本がせっかくのオリジナルを台無しにしている。
怪獣が万引き犯と同じくらいに頻繁に出没している世界を描きたかったのだろうが、それにしても、石を投げて届く距離に野次馬がいてはだめである。
半径1キロとは言わないが、せめて数百メートルは立入禁止区域にすべきで、最終的には銃撃するわけだから尚更である。
致命的なのは薄い脚本だ。
何の問題提起も、何のアイデアも出ていない。
オリジナルに「1/8計画」という屈指の名作がある。
人類を今のサイズの1/8にすることによって、食糧問題や住居問題を解決しようという計画にまつわる話だ。
そのアイデアの素晴らしさもさることながら、これを映像化するにはまさに特撮以外に方法はない。
特撮が必然となるようなプロットが存在しないようでは、ウルトラQは成立しない。
製作に関わったスタッフには、ぜひ藤子不二雄先生のSF短編集でも読んで、もっともっと自分に自信をなくしていただきたい。
第3話が若干面白そうな気はするのだが、それは有料なんだよなあ。
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WOWOWでボトムズ
妹がブルーレイを買って、そういうデジタルAV機器を買ったら、その日から一週間はBS、CSの放送が無料になるので、ラッキーなことにWOWOWでボトムズをやっていた。
テレビ再編集の4部作、オリジナルの3部作、赫奕と孤影再びと幻影篇まで見られた。残念ながら異世界ボトムズは見られなかった。
やはりというか、マーティアル編は総じてイマイチ感は否めない。
テイタニアも扱いが中途半端だし、ロッチナは全く面影がないから「誰?」状態だし、ジュノもいてもいなくてもいい扱いだし、しかも幻影篇のラストカットはゾフィーばあさんときた。
個人的にはテレビの最終回を時系列の最後として、テレビシリーズの話を隙間を書くような話が好きだ。
往々にしてこういう展開もスポンサーのごり押しだろう。監督がいくら決めたところで、スポンサーには勝てない。
ファンとしては新作は嬉しいが、作品世界がだんだん壊れていくのを見るのは忍びないと、もうガンダムで散々言ってきたはずだがバンダイさんよ。