人生相談などでも、彼女の言うことはもっともだし、的を得ている意見もある。がしかし、それは占いによらないもの、という大前提でだ。
占いに対して金を払うことはやぶさかではない。しかし、それは事後であって、占い師が言ったことを検証してからのことである。え、それでは占い師の生活が成り立たない? もともと占いで商売をする事自体がおかしいのだ。
例えば、ハンバーグ定食が1000円としよう。肉汁たっぷりのハンバーグに濃厚なデミグラスソース。付け合わせの茹で野菜やポテトもほくほくである。私は充分満足してお金を払うだろう。
手相占いが1000円とする。あなたは大器晩成、恋愛運は来年以降で、金運は今年がピーク、なんてことを言われたとする。現時点で、どこに金を払う義務があるだろうか。来年になって金運が下がり、職場の同僚からデートに誘われた時点で初めて、占いの価値が出るのではないのか。あなたの言うことは当たってました。ありがとうございます、と、私は1000円でも5000円でも払うだろう。
つまり、占いほどアコギな商売はないのだ。
血液型B型のあなた、今日はアンラッキーでしょう。全世界にB型が何人いると思っている。
魚座のあなた、今日のラッキーカラーは青です。四禄木星のあなた、今日のラッキーカラーは赤です。どっちやねん。
そんな占いでシコタマ稼いで宝石をジャラジャラと身に付けたババアが、最近テレビでふんぞり返っている。地獄に堕ちるのは貴様だ。