MTJ#5

「ため息のマイナーコード」The東南西北
高校生にしてソニーオーディションでグランプリを獲ってしまったバンド。オーディションとしてはこれ以上ないくらい大規模であるから、関係者はヒヤヒヤしていたことだろう。しかしそこはグランプリを獲っただけの腕はあり、数々のスマッシュヒットを飛ばした。ビデオもそのまま、制服姿でメンバーが登場し、青春の1ページみたいな感じに仕上がっている。

「かっちょいい!」米米クラブ
トムトムクラブに音が似ているなと思ったら、本当にそこからきているらしい。今や伝説となったビッグファンクバンドのデビューである。ジェームズ小野田はいきなり強烈である。ビデオでは誘拐犯を演じ、カールスモーキー石井と張り合う。博多めぐみはマジで女だと思っていた。ビデオもステージも、そしてメンバーも、なんてファンキーなバンドだろうか。

わっ、ミュートマやw

「遅咲きガール」戸川純
元祖不思議少女である。ビデオは、いろいろなコスプレが楽し(?)める。この曲と「好き好き大好き」「さよならをおしえて」は、ワンセットで撮影されたようだ。しかし戸川純は、椎名林檎とどこかしら共通点があるような気がしてならない。歌詞に音読ではわからない熟語を多用し、ヤプーズ以降は右翼的色彩を濃くした。

「NO!NEWYORK」BOΦWY
BOΦWYに初めて触れた曲である。レコーディング先のベルリンの映像がフィーチャーされている。まだメンバーはやんちゃな感じがして、トゲトゲしさがあった。後に、日本を席巻するビッグアーティストとなり、現在活躍しているビジュアル系ミュージシャンの大半に強烈な影響を与えることになる。GRAYなんかはもうコピーバンドといってもいいかもしれない。

「HelloHello」LOOK
前作のスローな曲より一転、バカがつくほどポップな曲である。LOOKは精力的にビデオを制作、以降もドラマ仕立てで見応えのある作品を出し続けて行く。たぶん、このビデオに出ているクラシック歌手は、タレントとしてブレイクする前の森公美子ではないかと思う。