おから

豆類はかなり好きである。豆ごはんは言うに及ばず、煮豆や枝豆など、飯の次は豆というくらいである。あ、納豆は別。
だが、なぜかおからだけは食べなかった。食わず嫌いだと思うのだが、豆腐の絞りかすという、つまりは全くうまみの残っていない食べ物なのであって、そうまでして食べるのかということだ。
先日、大学時代の有志と飲みにいったときに、付け出しで小鉢に盛られたおからが出てきた。私は酒がほとんど飲めないので、すぐに箸をつけたわけだが、これが甘くておいしかった。
程なくして、我が家の食卓にもおからが上った。今まで全然食べなかったが、一口食べるとご飯の進むこと進むこと。おかんに「弁当に入れて」と言ったら、「日が経ってるからあかん」と言われた。残念。
我が家のおからは、うっすらとだし色で、刻んだネギとニンジン、ちくわが入っていたように思う。かすかすっとした食感はまだ慣れないが、一つ嫌いな物が減って嬉しいのは正直なところだ。