ガサラキ

ダグラム、ボトムズなどを手掛けた高橋良輔が手掛けたリアルロボットアニメの集大成。日本を舞台に、能をモチーフにしたポリティカルアクションである。
結論から言おう。リアルロボットは、結局リアルではなかったということだ。二足歩行兵器を現実に持ち込むのは、やはり必然性がないのである。歩兵のパワーアップは既に米陸軍で実戦投入されているが、乗用兵器としてのロボットは、恐らく登場しないと思う。
リアルロボットのリアルとは、現実にできそうなという意味ではなく、荒唐無稽ではないという意味だ。マジンガーZやゲッターロボを思い浮かべていただくと、違いがわかると思う。それらに比べれば、ガンダムやダグラムなどは幾分か現実的である。
しかし、本当の意味でのリアルロボットを追求したとき、ロボットはリアルかというパラドックスに陥る。ロボットは、まだまだ空想の産物なのである。
ガサラキからタクティカルアーマーをなくしてしまえば、かなりリアルな面白い物語になったと思う。しかしまた、タクティカルアーマーのないガサラキも、成立しない。
ガサラキは、図らずもリアルロボットアニメの終焉を飾った。近い将来、家庭にペットロボットが普及し、工事現場で二足歩行機械が作業する頃、真のリアルロボットアニメが登場することだろう。

みかつう

ツイッターは@crescentwroksだよん

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