ごっつええ感じショートコントアーカイブ#12

「月光猿軍団」と「キャシィ塚本」は、当時あまり面白くなかったと感じていたのでビデオに残っていない。コント内容があまりにも暴力的だったためで、その割にグロ系は残ってたりする。笑いってわからないものだ。
・実業団選手権大会、挑戦者
この二つのコントは、架空のスポーツ、架空の国にスポットを当てている。広島でアジア大会がこの年に開催され、そのときに紹介されたマイナーなスポーツがモチーフか。「実業団選手権大会」の架空具合はなかなかである。「挑戦者」は、架空の国歌が延々と流れる。異文化の不思議さを逆手に取ったコント。

・産卵
東野初のシリーズコント。東野とYOUのラブラブカップルの恋路を、半魚人松本が邪魔する。「産ませてよ!」とねとっとした卵を産みまくる。二人の行く先々で邪魔をし、最後は結婚式にまで出ていく。ちなみに、その最終回で行方不明になった指輪は、画面右奥のほうへ転がっていった。

・世紀末戦隊ゴレンジャイ
パロディものの集大成。YOUの部屋で繰り広げられる、ドクロ仮面とゴレンジャイの死闘。ところが、そんなヒーローはおかしいとドクロ仮面がいちゃもん、ヒーロー像を求めてゴレンジャイは紆余曲折する。予算をたっぷり使ったヒーローの変遷が見もの。モモレンジャイ辺りまでの展開は面白かったが、ボイン5になった辺りから収拾がつかなくなってしまう。もしかすると予算がかかりすぎたのか。リアルガチャピンと電磁波クラブがこのコントから派生していった。

・温泉の娯楽シリーズ
ひなびた温泉街へやってきた三人。松本浜田の老夫婦が営む娯楽施設へ入るが、詐欺まがいの内容に憤慨する。この老夫婦が実にいやらしく、後々のコントにも出てくる。

・迷惑
受験勉強をしている浜田少年。上の階で騒音が激しいので訪ねてみると・・・、というコント。如何に想像できない騒音源かというところが作家の腕の見せ所。受験シーズンを過ぎた放送で、「今年も浪人か」というセリフがあるところは細かい。

NONFIX

私が最初に観たのは、「放送禁止歌」という回だった。私は常々、ドキュメンタリーというものは作り手の意思が介在している以上、演出が加えられたコンテンツであり、客観的な事実、事の真相を伝え得ないと思っていた。
それは、この番組を観て大きく変わった。ドキュメンタリーはノンフィクションではなく、命題に対する作り手の考えや問題提起であり、結論は受け手に委ねられるものであった。
民放としてはかなり勇気の要る、ある意味相当ぶっ飛んだコンテンツを制作しているのが、フジテレビのNONFIXというセクションである。
ただ、思想的に全くバイアスがないかと言えば、やはりそこは少々右に傾いているのかもしれない。私が観た「放送禁止歌」は、放送禁止歌が生まれた背景を辿って、解同本部にまで乗り込んだのだ。ブッシュがバクダッドに行くようなものである。
もちろん、思想に絡んだものばかりではなく、いろんな題材で番組はつくられている。関東ローカルなのでなかなか観られないが、地方局の編成担当はぜひなんとかしていただきたい。
http://www.fujitv.co.jp/nonfix/index2.html

シティボーイズ「メンタル三兄弟の恋」

去年は蒸し暑かった。今年は前日まで気持ちのいい晴れの日が続いていたが、当日になって雨が降った。また蒸し暑くいやーな天気である。
それにもうひとつ、次の日に新しい職場デビューが決まっていて、そのことを考えると気が気ではない。なにやら複雑な気持ちでいつものようにオムライスを食べて劇場に向かった。
4列目、舞台が近い。たぶん演者の顔がはっきり見えるはずだ。いつもこれくらいで観たいものだ。
・メンタル三兄弟~オープニング
それぞれに妄想を抱いている三兄弟。みんなにばれないように必死だ。長男は自分がホログラムではないかと、次男は家を支えているヨシダさんのこと、三男は振り付け。冷凍庫のご飯をいつ食べるかで話し合う兄弟。オープニングはいつもの映像。音楽は「真空報告官P」以来二度目のBHB金子さん。ラジカルさがなくちょっと残念。映像にも元気がない。
・パッションショー
回転寿司屋。この店に足りないのは客とパッションだと、職人みんなでどういうパッションがいいか話し合う。二コール・キッドマンや不動明王など、後々の伏線もある。しかしゆうじさんは和風がよく似合う。
・予期せず余った時間を使う法
要は暇潰しに明け暮れるサラリーマン。謎の手芸集団が花を添える。
・武装サラリーマン川柳
セットはそのまま、武装サラリーマンのゆうじさんが舞台狭しと暴れまくる。もはや老年の域に達しようとしているシティボーイズの舞台には欠かせない。川柳の出来はそれほどでもなかった。
・カウンセラー
自殺願望の男性が精神科に赴くが、そこにはなぜか三人のカウンセラーが。足を引っ張り合う三人。ろくなアドバイスもせずに男性を帰す。
・ニコールキッドマンショー
パッションを求めて開かれるニコール・キッドマンショー。「だから死んでもやだっつったろ!」と大竹氏。
・スキル王とメンタル王
旅人が決壊寸前の堤防を見つける。そこに現れたスキル王。自慢のスキルで堤防を直そうとするが、プレッシャーに負けてしまう。それを見ていたメンタル王、プレッシャーなどなんのそのだったが、堤防を直す方法がわからずこれもだめ。続いて虎に食われそうな旅人登場。スキル王やはり何もできず、メンタル王はなんとか救い出すが食われてしまう。だったかな。
・リフトの詩人
トラブルで停まってしまったリフト。取り残されたのは三人の詩人。彼らには詩を詠むしかない。「お前の背中は小作農」
・逃げた警官
お台場で実際にあった、凶悪犯に背中を向けて大逃げしてしまった警官の話。そのまま熱海まで逃げて温泉旅館に泊まっている二人の警官。テレビをつければあの映像ばかりが流れる。意気消沈の警官。こういう題材の取り方は珍しいが、時事物はタブーのような気がしないでもない。
・メンタル三兄弟再び~エンディング
家を支えていたヨシダさんは家族と家を離れた。それぞれの妄想にふける三人。メンタル三兄弟よどこへ行く。エンディングはいつものトーク。今回は斉木さんが大トチリ。早速突っ込まれる。「逃げた警官」のテレ東のくだりは関西ではまずわからない。あれは、テレビ東京という放送局が、社会の重大事件そっちのけで全くプログラムの変更をしないということを知っていないと笑えない。のろま会の使い方にちょっと疑問。
・不動明王ショー
今年の斉木さんのキャラ。エンディング後のオンステージ。しかしみんな歳を取ってしまった。あと何年観られるだろう。みなさんお身体を大切に。また来年もお会いしたい。
May.12,2005 大阪:シアタードラマシティ

ソースカレーUFO


夏の限定ものである。近所のスーパーで99円売りしていた。大丈夫だろうか。
粉状のカレースパイスがついているだけだと思うが、湯切りしたときにいつものUFOと違う匂いがしたような気がする。よくはわからないが、具材を変えているのかもしれない。
UFOのソースは酸味が強いので、味より香りのアピールが大きい。だからカレー味のUFOということではない。辛すぎることもなく、物足りなくもなく、程よい感じである。
限定ものだが、食べ損ねたといって残念がるようなほどではないだろう。

ごっつええ感じショートコントアーカイブ#11

・東大寺先生
ロボット家庭教師東大寺先生。問題に答えられない生徒には、ノコギリとバルカン砲の容赦ない攻撃が待っている。蔵野は早速バルカン砲の餌食に。残念ながら一回で終了。収録後、浜田が提供バックの映像で弾着の凄さに愚痴っていた。

・PUNK LADY
ピンクレディ風のYOUと涼子。視点の定まらない二人が自分の名前を叫び続ける。これもかなりやばい。

・みつるさん
「ダンス先生」の流れを汲むコント。今田、浜田、蔵野のハミガキ隊、やる気のない浜田に無理矢理レッスンするみつるさん。例によってオチなし。浜田の着ていたコント55号のTシャツが欲しかった。今でも欲しい。

・満月
満月を見ながら団子を食べている今田、蔵野、YOU。BGMは「WE ARE THE WORLD」。世界の食糧危機の問題を語り合いながら、ばくばく団子を食いまくる。単発コントはこういうシニカルなものが多くなった。

・グラハム浜田
単発かと思われたが、シリーズ化されてしまった。浜田のキャラものは珍しい。やたら態度がでかい大ベテランのシンガーだが、歌うのはコーラスだけ。最終的にはCDまで出すが、入っているのはコーラスだけ。

・きょうふのキョーちゃん
松本原作のアニメ。ベースはオバQ。電波に乗せてはいけないグロアニメであった。あれはあかんよ。

F1第5戦スペインGP

前戦でBARホンダのバトンのマシンに違反があったとして、FIAがいちゃもんをつけた。結果、サンマリノGPのポイント無効、2レース出場停止となった。ただでさえ対立しているFIAとフェラーリ以外のチーム、今後対立はさらに加速していくだろう。
ミナルディの2台同時スタックでセーフティカーが入ったが、その後は各マシン快調に周回を重ねる。オフシーズンのテストコースによく使われるカタロニアだけに、どのチームもデータは豊富である。しかし、今年は舗装が新しくなったようで、その辺りの影響がどう出るだろうか。
いわゆるマシンが”キマっている”状態にあると、ドライバーは実に楽である。序盤のライコネンがまさにそれだ。一回目のピットを終えても悠々のトップである。
中盤を過ぎてもライコネンの快走は続き、猛追していたシューマッハ兄はタイヤトラブルでリタイヤ、アロンソも意外にペースが上がらずにライコネンを捉えられないまま二回目のピットを終了。
終盤になってタイヤトラブルが各マシンに相次いで、結局そのままライコネンがポールトゥフィニッシュを迎えた。トヨタ勢は3-4フィニッシュで堅実にポイントを重ねた。
復調と思われたフェラーリはまた沈んだ。今年はアロンソで決まりだろうか。次回はモナコである。

JR西日本に対するジャーナリズムのズレ

福知山線脱線事故に関して、JR西日本の企業体質が大きな問題になっている。事故当日や後日に宴会をしていたとして、マスコミは鬼の首を取ったように連日報道を続けている。
少し冷静に考えてほしい。
確かに、事故車両に乗り合わせていたJR職員が事故処理や救出活動をしなかったり、事故当日に宴会をしていたというのは問題である。だが、三次会までいったとか、何軒店を回ったとかいうのは、今回の事故に関する報道からすると、大きく逸脱していると言わざるを得ない。
特に朝日系メディアは、JR西日本を諸悪の根源のように(確かにそうかもしれないが)あれこれ穿り返し、肝心な事故原因の究明や、事の本質から大きくかけ離れた報道をし続けている。
なぜ運転手は伊丹駅でオーバーランを起こしたのか。なぜ制限速度を大きく上回る速度で走行しなければならなかったのか。一介のマスコミが検証するには難しい問題かもしれないが、手の届くところだけ大きく取り上げていては、君達の存在意義は無きに等しい。
物事を冷静に見つめなければならない報道記者が、記者会見場でJR職員に罵声を浴びせている。気持ちはわからないでもないが、君達の仕事は我々に真実を伝えることではなかったのか。
テレビを見たバカな連中が、あちこちで置き石を繰り返している。君達が面白おかしく報道した結果が、少なからず影響を与えているとは思わないか。
お前が悪いと言うのは簡単である。私でも言える。なぜこうなったのか、背景には何があるのか、我々の見えないところを見せてくれるのが、ジャーナリズムの本質ではなかったのか。
ニュースのワイドショー化はある程度寛容しているが、それは本質を見失っていないという前提である。それとも、私の考えている以上に、日本のジャーナリズムは俗世間に蝕まれてしまっているのか。そうだとしたら、実に残念な話である。