ケータイ不ケータイ

人口普及率が7割に達しようとしている携帯電話。私は、その3割の中の一人だ。
私は電話が嫌いである。相手の都合を省みず、電話はかかってくる。仕事をしているとき、映画を観ているとき、リラックスしているとき。電話をかけていいかという電話をかけろと言いたいほどだ。
そういう点でメールは便利だと思うが、返事が遅いと文句が来たりする。携帯電話は、まさに自分本位のツールである。
しかし、そろそろ私も考えなければならない時期になった。仕事で必要になるかもしれないのだ。今のところ金がないので決断には至らないが、年内には何らかの決断を余儀なくされるかもしれない。
私は電話が嫌いなのであって、メールやウェブ閲覧など情報収集ができる端末はほしいと思っている。時代がもう少し早く進んでくれば、ウェアラブルPCはかなり魅力的だが、現状ではPDAくらいしかない。
いっそのこと逆行して、肩掛け式なんかいいかもしれない。「マルサの女」に出てきたあれである。ともかく、どうせ持つなら誰も持ってないような、持てないようなケータイが欲しい。
そうなると、だいぶ前にガキの使いで松っちゃんが言っていた、「ケータイ頭に埋め込まれへんかな」というのがまんざらでもないような気がしてくる。ゆくゆくは、攻殻機動隊みたいになるのだろうか。
確か、シリーズ名はスタンドアローンコンプレックスだったが、スタンドアローンであることにコンプレックスはおろか、オフラインであることに快感を感じている私は、笑い男になれるだろうか。