フェラーリより、アルファロメオのほうがイタリアを代表する車だと、個人的には思っている。華美なフェラーリより、流麗なアルファロメオが好みである。
現在のラインナップは、147、156、166を中心に、GTV、スパイダー、スポーツワゴンやGTVなど、決して車種は多くないが、どれもパンチの効いたモデルである。ただし、アルファロメオも業績は思わしくなく、166は年内で生産停止である。つまり、イタリアのメーカーは上級セダンから撤退することになるのだろう。
だが、悲観的な話ばかりではないのはアルファロメオが元気な証拠だ。156の後継、159が夏に発売される。より挑戦的なフェイスグリルで、より強力なパワートレーンを搭載してやってくる。
これに合わせて、スポーツクーペモデルのGTも年内にブレラという名前で登場する。もちろん、両方ともジウジアーロである。ピニンファリーナにはない肉肉しさを纏って、やがて日本の街を駆け抜ける日がやってくる。
月: 2005年4月
たけし・志村史上最強の爆笑スペシャル
問題点が二つある。まずネタが古過ぎる。あの頃を懐かしむ懐古的コントならやるだけムダ。もう一つ、コントがどうしてもドリフベースになるので、たけしは志村のつっこみにならざるを得ない。そうなれば、コントでのたけしの存在意義はなきに等しい。
コントは志村のフィールド。たけしは言わばアウェイである。コントに組み入れるなら、たけしを中軸にして志村が絡むというスタンスでないといけない。
つまり、この番組は共演させてはいけないお笑いの神二人を共演させてしまった。
太陽は二つもいらない。私に言わせれば史上最悪であった。
リアルボトムズ
ネットサーフ中に見つけた記事である。
http://cbn.cocolog-nifty.com/news/2005/04/post.html
ともあれ、見て頂きたい。実に自然な写真である。今にもキリコがそこを横切ってコクピットに入り込みそうな、そんな感じさえ抱く。”ターンピックが甘いな”というセリフも聞こえてきそうだ。
もちろん、マッスルシリンダーもポリマーリンゲル液もないが、今にも動き出しそうである。
ボトムズがリアルロボットアニメの雄と呼ばれる理由は、この写真を見れば一目瞭然である。北朝鮮に「アメリカの新兵器だ」と言っても誰一人疑わないだろう。
死ぬまでに乗用モデルを拝みたいものだ。
ナイロン100℃ 23rd SESSION フローズン・ビーチ
ヒッチコックライクなオープニングで幕は開けた。
5月のシティボーイズ公演で犬山犬子が客演をしていて、エンディングでこんな芝居をやると宣伝されていたので、観に行った。実は、それだけが理由ではない。
松永玲子という女優がいる。「松尾貴史の人格懐疑室」という芝居をテレビで観た時、やたら声の艶っぽい、おまけに身体もちょっと色っぽい女優が出ていた。それが松永玲子だった。それ以来、なんとなく気になっていたが、しつこく後を追うことはなかった。
フローズンビーチのチラシに、その松永玲子の名前があった。ん、これは観に行くか。というわけである。
お笑いでない舞台を観るのは実はこれが初めてである。というより、観劇そのものの回数もまだ浅い。近鉄小劇場は文字通り小さな劇場で、男が二人隣り合おうものなら肘の置き場は全くない。舞台中央、比較的前よりでなかなか好位置での観劇である。
フローズンビーチは、女優だけ4人の芝居である。しかも、今回は再演らしい。演者にとってはやり慣れた芝居なのであろう。
松永玲子は姉妹の役を二役、アクの強い役である。しかも、いきなり下着姿が拝めてしまった。おおっ、という感じである。主役の女の子がかわいいなあと「ドレミファ娘の血は騒ぐ」を観に行ったときの胸騒ぎに近いものがあった。終盤にはなんとなんと、水着姿までご披露である。やはりというか、めちゃめちゃグラマーである。ご自身のウェブサイトで”脱衣女優”と形容されていたが、まさにその通りである。
難解なダイアローグもなく、プロットも素直で非常に観やすい芝居であった。もちろん、他の女優陣も個性的で素晴らしい舞台だった。
残念ながら、これ以降ナイロン100℃の全体公演や松永玲子客演の芝居を観るには至っていないが、私のプロフィールの欄に好きな舞台女優の項目が増えたのは言うまでもない。
Aug.2,2002 大阪・近鉄小劇場
Wヤング
空前の漫才ブームで活躍した若手漫才師たちが目標としていたのが、希代の天才漫才師Wヤングであった。数々のギャグやテンポのいい舞台は、ビートたけしをもってして勝てないと言わしめたほどであった。
しかし、中田治雄が79年に福井・東尋坊で飛び込み自殺を図り、Wヤングは伝説となった、はずであった。
残った平川幸雄は、吉本新喜劇座員の佐藤武志を誘い、新生Wヤングとして再スタートした。それから二十余年。私は改めてその技量に驚愕した。
間、息、テンポ、全てが完璧に噛みあったしゃべくり。平川はすでに齢六十をとうに越えているはずだが、舞台狭しと走りまくり、強烈などつきをかます。喋って笑わし、動いて笑わし、客をいじり、相方をいじり。正直、私のお笑いの中にWヤングというコンビが今まで欠けていたことを恥ずかしいと思った。
相方や弟子を悲劇的な形で失った平川だが、新しい相方とのWヤングがようやく呪縛から解き放たれようとしている。ヤングというには程遠い二人だが、この大ベテランのこれからに注目である。
F1第3戦バーレーンGP
今年初めて映像を見たが、グレーのアスファルトと砂のコントラストはなかなか趣きがある。しかし、マシンにとっては砂は大敵、少しでも縁石を割り込もうものならたちまちマシンは砂だらけになるだろう。加えてあの暑さである。駆動系やタイヤにはかなりきつい。ドライバーにも影響大だ。
モントーヤがプライベートで骨折し、代わりにデラロサが出場することになった。全く余談だが、彼とプロストと私は同じ誕生日である。個人的にがんばれ。
前2戦の結果を受けて、フェラーリは急遽新車を投入してきた。予選ではさすがに結果を出してきたが、シューマッハ兄は残念ながら決勝序盤でリタイヤとなった。これも全く余談だが、彼と私はタメである。
フェラーリの不振もあって、アロンソが2連勝、トヨタも2-4フィニッシュとなった。代打出場のデラロサも5位に食い込んだ。久しぶりのレースで結果を出してくるところはさすがである。
さて、フェラーリの不振はいよいよ深刻である。新車投入も空振りに終わった。ヨーロッパラウンドに向けてどういう手を打ってくるのだろうか。そして、ルノーの好調はフロックではないようだ。このまま独走するのか、フェラーリの巻き返しはあるのか。
気候変動の少ないヨーロッパラウンドで、その真価が試されるだろう。
ドラえもん新声優陣所見
記者会見の時の映像を見ただけの印象だが、ちょっと気になるので書いておく。
5人の声を通して聴いたのだが、なんというか、声のトーンというか周波数というか、全員似たような感じの印象を受けた。声色がどうも一辺倒なのである。
本放送を見ればもう少し印象も変わるかもしれないが、やはり一気に替えるというのは、ドラえもんという作品価値を考えると相当リスキーであると言わざるを得ない。
のび太にはもう少し弱弱しさが欲しいし、しずかはあまりに凛としすぎている。スネ夫は完全に癖が抜けてしまい、いやらしさがない。ただ、ジャイアンは及第点をつけたい。豪快さを14歳に求めるのは酷かもしれないが、たてかべジャイアンを踏襲しつつ、自分の色も出している。しかし彼は本当に中学生なのだろうか。見た感じ少なくとも二十歳以上に見えるのだが。
ドラえもんについてだが、これはノーコメントとさせていただきたい。水田わさび氏には申し訳ないが、ドラえもん=大山のぶ代という図式をひっくり返すには、五十年はかかるだろう。
しかし、五十年かけてでも、ドラえもん=水田わさびにしなければ、この大役を拝命した意味がない。新声優陣には、まさに文字通りの長い戦いが始まる。頑張っていただきたい。
ドラえもんの陰に隠れるというわけではないだろうが、サザエさんのワカメ役の声優が交代している。そう言えば、野村道子氏はドラえもんとサザエさん双方に出演して同時に降板したわけだが、この二作品に出演し続けたということは、まさに偉業である。お疲れ様でした。