機甲界ガリアン

リアルロボットの雄、高橋良輔がファンタジーに逃げた作品(笑)。ちょうどボトムズの後に製作されたので、スポンサーからはボトムズ色の強い要望が寄せられた。
まず、ローラーダッシュ、パイルバンカー、バニラとココナのようなヒルムカとウインド(千葉ちゃんも一緒)、そして極めつけはほとんどゲスト出演といってもいいくらいキリコそっくりなハイシャルタット。さすがにこれには閉口した。
しかし、伏線全開のストーリーと重厚なメカアクションは、ガリアンワールドを築き上げた。長距離支援型のモノコットの射撃シーンはなかなかである。
残念ながら数字が悪く、4クール予定が半分で打ち切られた。その後、OVAでフォローするという定番コース。関西地区では日曜の朝7時から放送していたため、半年打ち切りでほっとした感もある(マクロスは午後1時からやってたっけ。だからオタクは外へ出られないんだよ)。ファンタジーと見せかけて実はハードSFという、高橋節を描けなかったのは残念。
機甲界ガリアン

ゲンダイネットという三流タブロイド紙のウェブサイト

以下はインフォシークのニュース記事から。

ギョーカイが注目する来年4月の仰天バラエティー (ゲンダイネット)
 いまテレビ関係者が2人寄れば必ず話題になる新番組がある。来年4月からフジテレビが放送する「さんま・くりぃむしちゅーの見てカルチョ」(仮題)だ。
 どこの局もキャスティングできなかった明石家さんまとくりぃむしちゅーが出演するクイズバラエティーである。
「司会はくりぃむが務め、さんまは他のゲストとともにパネリスト席に座る。内容は当日のギャラを賭けてクイズに答える。1回目は特番として、来年正月に放送される」(フジ関係者)
 盛り上がるフジテレビに対して、苦虫をかみ潰しているのが日テレだ。実はこの秋から始まった「世界一受けたい授業」(土曜20時~)で、日テレは同じキャスティングを計画していた。
「ところが、さんまがくりぃむの一人、上田晋也のウンチク芸を快く思っていなかったのです。“芸人は笑いで勝負すべし”がさんまの持論で、計画が実現しなかった」(制作会社幹部)
 そんなさんまをフジテレビは「奥の手」で口説き落とした。ワンクールのギャラが8000万円というドラマ並みの待遇で「ウン」と言わせたといわれている。
 それはともかく、このキャスティングに一番ホクホクなのはくりぃむしちゅーだろう。一時は「秋の改編の台風の目」などともいわれたが、前出の「世界一――」がボロボロだったのだ。
「裏番組の『めちゃイケ』に食われて、来年4月の打ち切りもささやかれていたのです。そのため、くりぃむも生き残りを懸けてフジテレビにシフトしたがっていた。さんまとの共演は2人にとって“渡りに船”です」
 今回の結婚・入籍も上田が最初に報告したのはフジテレビのプロデューサーだったという。さすが、下積みが長かっただけにくりぃむの処世術は巧みだ。
【2004年12月15日掲載記事】

さんま師匠とくりぃむしちゅーは、関西ローカルの「痛快!明石家電視台」で、一年ほど前から競演している。くりぃむしちゅーは、番組後半のクイズのパネリストとして、月に2、3度セミレギュラーとして出演している。
上田のウンチクは、この番組内でも好評で、クイズの問題もそういう解答ができるように設定してあるほどだ。
自分の手の届く範囲でしか情報を得ようとせず、リサーチが不足したままこういう記事を書いてのけるという姿勢は、やはり三流タブロイド紙ならではである。
しかし返して言えば、同じような感覚でブログの記事やコメントを書いてしまう我々一般素人にも、これはあてはまるのだ。それらの記事は、インターネットの世界で不特定多数の目に晒され、アーカイブとして永遠にネットの中を漂う。
私は気をつけているつもりだが、不足な点があればご指摘いただきたい。

MTJ #19

「ボーイフレンド」井上睦都美
ブルー調の映像とビブラフォンのサウンドが印象的と思ったら、何のことはないTokyo's Coolest Comboじゃないか。ざっくりとした衣装がちょっとエッチよむつみちゃん。

「Bye Bye Popsicle」L-R
ビートルズ世代、ネオアコの大トリ。ミディアムな曲をメジャーデビューにもってくるあたりは自信の現れか。幻の女性ドラマーの姿が拝める。彼女はどこへ行ったやら。

「blue moon blue」今井美樹
何も言うことのない完璧なビデオクリップ。これで中野裕之の名は私の中で不動の地位を築く。ブルー、ムーン、ブルーって感じ(もうあとは見てくれ)。

「What you won't do for love」go west
オリジナルはAORの大御所ボビー・コールドウェル。でもこっちのほうがしっとりと落ち着いた仕上がり。ビデオはやたらジャラジャラした姉ちゃんが出てくる辺り、今のヒップホップ系みたい。

「Jack le Jazzman」David Dexter D.
アシッドジャズというのが流行った。ヒップホップとジャズの融合みたいな。もうなんでもやってくれ。でもフランス語のラップは聴いていて新鮮だった。間違えて英語盤を買って買い直した記憶がある。

「Somebady's Baby」Pat Benatar
隠れた名作。めちゃめちゃ渋い。全編モノクロで、ホームレスや囚人、精神障害者など、訳ありの人々が次々と紹介される。「みんな誰かの子供」。とにかく映像も音も渋過ぎる。

ブルーシャーク

ブルーシャーク
78年タイトー/ミッドウェイ。シューティング。
水中銃を模したコントローラがついた筐体で、サメやタコ、カジキなどを撃つと得点。ダイバーを撃つとマイナス。制限時間内でスコアを競う。
実はこの作品、タイトーがアーケードゲームの主力としてインベーダーより力を入れて売り込んでいた。事実、当初インベーダーは全然人気がなく、このブルーシャークのほうが売れていたらしい。
私もこのゲームとは付き合いが長い。日曜日になるとデパートの屋上で遊んでいたのを憶えている。二十数年経ってそのデパートに行く機会があって、屋上へ行ってみると片隅にまだ筐体が置かれていたのを見て涙が出そうになった。もちろんプレイしたのは言うまでもない。

第33回上方お笑い大賞

大賞-辻本茂雄
最優秀新人賞-麒麟
大賞は功労賞的な意味合いが強いのでここでは触れないが、最優秀新人賞が麒麟という結果に首を傾げた人も多いかもしれない。残念ながら当日のネタは見ていないので細かいことはわからないが、事実上麒麟と笑い飯の一騎討ちであった。ではなぜ、今年のM-1最有力候補の笑い飯が敗れたのか。
この上方お笑い大賞は、どちらかといえば保守的な傾向にある。審査委員長が藤本義一であることから、大阪の伝統的な笑いを重んじる向きがあるように思われる。そういう点において、あの笑い飯の特異なネタより、麒麟のオーソドックスなしゃべくり漫才が好まれたのであろう。
もちろん、麒麟には賞に値する実力があるし、審査は公平に行われている。ただ、やはりそこには笑いを審査するという難しさと、ネタの良し悪しだけでは計れないファクターが存在しており、下馬評どおりにいかないことを如実に証明してくれた。
さて、間もなく今年のM-1グランプリが開催されるわけだが、一見すると飄々とした雰囲気の笑い飯、己という最大最強の敵に立ち向かえるかどうか。大番狂わせはあるのだろうか。

MTJ #18

「ジェットコースター」Vibra Stone
ビデオ的にすごい。ライブシーンなのだが、観客全員に小型のビデオカメラを持たせて、それをつなぎ合わせるという、マトリックスも真っ青な映像。確かに、見ているこっちはジェットコースターだ。こんな映像撮るやつはタイレルの連中しかいない。大御所近田春夫復活。

「easy to smile」senceless things
SONYMTVのロンドンナイトという特集より、以下3曲。これは番組頭の曲。一発で痺れた。かきむしるようなギターと手足が5、6本あるようなドラムが、ハイスピードなサウンドを生み出す。こ、これがロンドンの音か・・・。

「Motorcycle Emptiness」Manic Street Preachers
日本でロケされた。まったりとした曲だが、バンドはかなり尖っている。わざわざ日本でビデオを撮っているということは、日本党と思っていいのかな。確か、メンバーが行方不明になったとかニュース聴いたけど、あのあとどうなったんだろう。

「Pop Scene」Blur
正直、ビデオ的には「Take On Me」以来の衝撃を受けた。普通にライブシーンを撮っているのだが、数秒ごとに撮られたカットをずっと繰り返しているのだ。つまり、ヴォーカルが歌うシーンがあれば、マイクを持って口をパクパクっとした数秒のカットを繰り返して、それにあてる。まるで撮影の時間がなくて撮れなかったところを埋め合わせているような感じである。そのリフレインが奇妙な印象を与え、そのままブラーというバンドのスカしたところというか、アイロニックな印象につながる。ロンドン恐るべし。

トランキライザーガン

トランキライザーガン
80年セガ。アクション。
プレイヤーはトラックに乗り、迷路状のジャングルを周回して動物を麻酔銃で撃ち、トラックへ運べば得点。動物は、ヘビ、ゴリラ、ライオン、ゾウの4種。それぞれに倒す難易度がある。非力なグラフィックだが気分はアニマルハンターである。
麻酔銃なので動物を撃つとカウントが入り、そのカウントがゼロになると目覚めてプレイヤーを襲う。それまでにトラックに運ばないとワンミスである。もちろん、麻酔が効いていない動物に接触してもワンミスだ。スピードはないが、藪の陰から突然出てくるので要注意である。
まったりとしたゲームなので、スリル感はさほど感じられないが、シューティング一辺倒だったゲーム業界に新風を吹き込んだ一作である。