海と陸の間にあるという異世界、バイストンウェルを舞台に、芸術的な湖川一門の作画と生態的なメカニック・オーラバトラーが、ファンタジックな世界を絶妙に描く。その異世界感は見事で、第16話「東京上空」で現実世界に戻ったときの盛り上がりは素晴らしいものがあった。
がしかし、イデオンのような予定調和とはとても思えない破滅的なラストに、アニメファンからは総スカンを食らった。なまじ題材がよかっただけに、あのラストは実にもったいない。
どうもバンダイがストーリーに口出ししたようで、スタッフはバイストンウェル内で終結させたかったようだ。まったく、スポンサーって奴はありがた迷惑も甚だしい。