ガンシューティングゲームは見つけ次第片っ端からプレイしているが、このザ・警察官シリーズはどうしてもプレイする勇気が出なかった。この筐体は、センサーでプレイヤーの位置を感知し、それに連動するような形でステージが動く。つまり、筐体でバリケードポジションを作るのではなく、己の身体を動かして隠れるのである。つまり、端から見ればかなり奇異なプレイスタイルに見えるのだ。早い話が、恥ずかしいのである。
先日、その筋の友人と会う機会があって、ゲームセンターをうろうろしていたときにこのゲームを見つけたので、とりあえずやってみた。
スタンディングでシューティングポジションを取るが、そのままでは撃たれてしまうので腰を屈めて隠れる。身を起こすと容赦なく撃ってくるのでまた隠れる。気がつくと、ずっと中腰で撃っていた。
3ステージくらいでゲームオーバーになってしまったが、ずっと中腰なので太腿に激痛が走った。これはきつい。ちゃんと立って撃たせてくれない。プレイ中は、かなり激しく動くことになる。確かにコンシューマゲームでは味わえない醍醐味だが、さすがにこのゲームはきつかった。
ギミックとしては、非常に面白い。プレイヤーの位置によってステージの描画が変化するので、ボタンを押すだけのゲームとは一味違う面白さがあった。他のゲームにも応用できればいいと思う。
ゲームのナレーションも、テレビの特集番組でおなじみの声優(たぶん小林清志)を起用するなど、遊びやこだわりも見られる。
筐体のハード性能に天井が見えてきた今、アーケードゲームはアイデアが命である。ガンシューティングゲームもいろいろと発展してきたが、これからどんなゲームが出てくるのか楽しみである。