4月23日、朝日新聞やJRなどで社内LANなどのネットワークシステムに不具合が出たというニュースを聞いた。時期が時期だけに、某国のクラッカーによる破壊工作かと思ったが、事実は意外なところにあった。
いわゆるアンチウイルスソフトのアップデートに不具合があり、それをインストールしたために起こったものだった。つまり、セキュリティに強い関心があってこまめな対応をしている者が引っかかってしまった。
私は、ノートンを使っている。なぜノートンかと言うと、以前ウイルスバスターを使ったときに、ノートンに比べて常駐時の処理が重く感じられたので(当時)、こりゃだめだとノートンにしたわけだ。
ウイルスバスターの開発元であるトレンドマイクロ社では、複数の人為ミスによって起こったと弁明している。ま、人にミスありである。そうそう責められるものではない。
これで、100%の安全はないということが少しは日本人にもわかっただろうか。セキュリティソフトがセキュリティを侵す場合もあるということを、安全を神話のように考えている人々は認識すべきである。
そこに人間の介在がある限り、ミスは必ず起こる。ミスが起こるということを前提にして、我々は常に行動しなければならないのだ。だが、石橋を叩いて渡っている奴が私の目の前にいたら、私はそいつを追い抜いて行くが。