80年/タイトー。シューティング。
風船に吊り下げられた爆弾を撃つ。爆弾はゆらゆらと揺れている。爆弾を撃てればいいが、風船に当たると爆弾が落ちてくる。その落ちてくる爆弾を撃てないと、地面に穴が開き、自機の移動を妨げる。実に巧妙な、実に厄介なシューティングである。
落ちてくる爆弾のほうが得点が高いが、撃ち損じて自機に当たるともちろんアウトだし、避けたとしても地面に穴が開いて移動できなくなる。
確実な射撃が必要で相当な技量を要求するゲームである。私は苦手だ。
月: 2005年3月
F1第1戦オーストラリアGP
しばらくモータースポーツから離れていたが、今年のF1を久々に見て、各マシンのデザインにかなり有機的なものを感じた。特にフロントウイングの辺りを正面から見ると、様々な曲線から形が構成され、甲虫や蝶の羽を彷彿とさせる。
2005シーズンの大きなレギュレーション変更は、レース中のタイヤ交換禁止、2GPで1基のエンジンを使用、決勝直前の予選、である。ドライバーは、以前に増してマシンを労わる走りを要求される。
FIAは、ずっとスピードと予算の抑制を掲げてF1のレギュレーションをいじくっているが、今年はそれが如実に現れたと言える。だが毎年毎年レギュレーションが変わると、それに対応する予算が増えて結局は金がかかることに変わりはないと思うのだが。
さて、開幕戦だが、レギュレーションの成果というか、往々にしてレギュレーションというのは改悪なのだが、マシンに無理をさせられないために、各ドライバーが慎重な走りを余儀なくされ、オーバーテイクが少なくなった。これは観ていてつまらない。一昔前のF1に逆戻りだ。これはヴィルヌーヴやモントーヤなど、アドレナリン型のドライバーには不利だろう。
ピットストップは妙な光景だ。相変わらずクルーはマシンの両サイドにいるのに、みんな何もしない。タイヤ交換はないが、タイヤの内圧を変えるという調整を行っているようだ。これは今までになかったと思う。タイヤの圧力も、微妙ではあるがマシンのコントロールに影響する。だから結局こういうところで金が使われるわけだ。
結果はフィジケラの優勝、ルノーの1-3フィニッシュだったが、開幕戦という性格上、やはりどのチーム、ドライバーも様子見という印象が強い。
しかし、今年のレギュレーションは、特定のドライバーが勝ち続けるといった状況を打破し、チャンピオンシップを混沌に陥れる可能性を秘めている。さて、この結果はどう出るだろうか。
大阪の小劇場事情
年に数回とはいえ、芝居を観に行くようになると、大阪にいかに劇場が少ないかがわかる。
関西小劇場のメッカと呼ばれたOMSは閉鎖、そのOMSと公演数を二分していた近鉄小劇場も閉鎖になった。近鉄は球団といい劇場といい、関西の文化発展に寄与するどころかどんどん足を引っ張っている。企業として何らかのペナルティは科してしかるべきだ。
以前、某女優さんの個人サイトのBBSに、もっと大阪に来てください、と書き込んだところ、地方公演は打てば打つほど赤字になるとおっしゃっていた。
確かに、劇団員や装置の移動経費はそのまま売り上げから消えるわけで、本拠地公演と比べると利益率は下がる。地方公演に腰が重いのも当然だ。おまけに、効率よく集客できる劇場が減っている現状では、尚更やりにくいだろう。
財政危機がマジでやばい大阪市も、一応この状況はまずいと考えているらしく、難波のど真ん中にある小学校跡を小劇場としてオープンさせた。まだオープンしたばかりだが、立地は絶好なのでこれからに期待が持てる(精華小劇場)。
さて、毎年本当に楽しみにしているシティボーイズだが、今年は絶好の席が確保できた。最近だんだん視力が落ちてきて、乱視もかなりひどくなってきたので、今年こそはまともに観劇できることと期待している。
自動車メーカー相関図
図ではないが不況のあおりであちこちの自動車メーカーがくんずほぐれつになっているので、ちょっと整理したい。
○日本
独立してやっているのはトヨタとホンダだけ。日産はルノー傘下、マツダはフォード傘下、スバルはGMと提携、GM傘下のサーブとも提携している。ミツビシはダイムラークライスラー傘下だったが、下手うったので関係解消、プジョーとの提携に乗り出している。ダイハツはトヨタが子会社化、スズキはGMとスバルと提携、ミツオカはホンダと車両供給で提携している。
○アメリカ
いわゆるビッグ3、フォード、GM、クライスラーだが、クライスラーはダイムラーと合併、事実上ビッグ3は崩れた。このビッグ3の傘下ブランドをずらっと紹介しよう。
フォード:リンカーン、マーキュリー、ボルボ、ジャガー、ランドローバー、アストンマーチン。
GM:シボレー、ポンティアック、ビュイック、キャデラック、GMC、オールズモビル、サターン、ハマー、サーブ、ホールデン、オペル、ヴォクスホール、サーブ。
クライスラー:ダッジ、ジープ。
○ドイツ
主なメーカーは、メルセデスベンツ、アウディ、BMW、オペル、フォルクスワーゲン(以下VW)、ポルシェ。実はアウディはVW傘下だったりするがあまり知られていない。
○イタリア
主なメーカーは、フィアット、フェラーリ、ランボルギーニ、マセラティ、ランチア、アルファロメオ。名前を聞いただけでぞぞっとくる。しかしほとんどがフィアットの傘下にあり、ランボルギーニだけがアウディ傘下である。
○フランス
主なメーカーは、プジョー、シトロエン、ルノー。プジョーとシトロエンはPSAというグループ企業。だからシャシーは全て共通だったりする。
○イギリス
ジャガー、ロータス、ロールスロイス、ベントレー、ローバー、ミニ、MG、TVRなどなど。大英帝国の自動車メーカーは、小規模なものが多い。故に、ほとんどがどこかの傘下にある。
ロールスロイスはBMW傘下、ベントレーはVW傘下、ロータスはGMと提携、ローバーはいろいろあったが、よりによって中国のメーカーの傘下になるようだ。唯一の独立メーカーといっていいTVRは、私の大好きなメーカーである。
○その他
スウェーデン:ボルボ、サーブ。二つともビッグ3傘下。
スペイン:セアト。国内唯一のメーカー。VW傘下。
韓国:ヒュンダイ、キア、デーウ、ルノーサムスン。キアは一度倒産、ヒュンダイ傘下になっている。サムスンは日産との提携でスタートしたが、結局ルノーが尻拭いする形になった。
各社とも生き残りをかけて経営戦略に必死だが、狙うは中国とインドのマーケットである。二国合わせて地球人口の三分の一。戦いは既に始まっている。
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超力ロボガラット
キャラクターデザインが芦田豊雄というだけでももうギャグである。あ、バイファムもそうか。神田組がバイファムの次に仕掛けたのはギャグロボットアニメであった。放送は半年だったが、内容はある意味濃かったような気がする。
主人公マイケルの声をあてるのは、ミュージシャンの中川勝彦(故人)。今でいうとGackt(うわ、変換で出た)あたりの美形キャラであった。ロボットも喋るという設定で、緒方賢一と原えりこが担当している。原えりこは後にレイズナーでもレイというコンピュータの声をあてている。もちろん緒方さんはアドリブ全開である。
ギャグのベースは芦田豊雄のネタらしく、どすこい姉妹などは完全に彼のオリジナルキャラクターであった。脚本や演出に名前はクレジットされてないが、相当な影響を与えていたと思われる。
おもちゃ箱をひっくり返したような、がコンセプトで、楽しい作品だったが、中川氏が後に白血病で逝去。脳天気に笑うのが少し気がひけるようになった。一話ものすごく面白い回があったのだが、どの回か忘れてしまった。各ブロバンチャンネルで視聴可能なので、そのうち探してみたい。
ルノー スポールV6
家の近くを歩いていると、低音を響かせてこの車が走ってきた。私は思わず見えなくなるまで立ち止まった。好きな車の一つである。
ラテン系の流麗なスタイルの車もいいが、いわゆるホットハッチと呼ばれている車のグラマラスさには惚れ惚れする。後に、その車が近所のあるお宅のガレージにあったときは、こんな近くにオーナーがいるなんてと驚いた。その家の前を通るときは、ついつい覗いてしまう。
もともとはワンメイクレース用に仕立てられたものだが、あまりの人気に市販化が決定された。3リッターV6をリアミッドに横置きし、フェンダーを大幅に拡大して、リアにはルノ-5ターボを彷彿とさせるサイドポッドがぽっかりと口を開ける。最大出力226ps、最大トルク30.6Nm。愛らしいフェイスグリルからは想像もつかないパワーが秘められている。
ボディコンストラクションはTWRが担当、全てハンドメイドで仕立てられる。市販されているクリオ(日本名:ルーテシア)のボディから叩き上げるため、生産台数はかなり少数であった。
特筆すべきは、このモデルを日本の代理店が正規で輸入販売した点にある。こういうレーシングモデルは、日本の交通事情やマーケットを考えるとまず入ってこないのが普通だが、月産5台とはいえ、ルノージャポンの英断は賞賛に値する。
こういう走りを楽しむ車がなくなっては、車というものの存在意義が失われてしまうと思うのだが、免許持ってないお前が言うなってか。
スーパーカー世代
「対決!スーパーカークイズ」という番組があった、と記憶している。ずうとるびの山田隆夫が司会で、後に夫人となるけいこちゃんがアシスタントだった(と思う)。当時小学校4、5年生。テレビにかぶりつきになって512BBvsカウンタックなんかを観ていた。
どちらかというと、フェラーリよりランボルギーニだった。流麗なあのフォルムは、一度見たら忘れられない。今見てもドキドキするくらいだ。
やみつきになって消しゴムを買いまくった。買うというより、ガチャガチャである。カウンタック、フェラーリは当たりの部類で、他にロータスヨーロッパやミウラなどが人気だった。
大学に入って、プラモデルにはまった。プロダクションカーやレースカーなど、200台以上は作った。特にレースカーは室内のディティールにこだわり、その資料探しからモータースポーツに興味を持つようになった。
実は無免許である。金のあった時期にはヒマがなく、ヒマのあった時期には金がなく、なんとなく取りそびれてしまった。もし免許があれば、たぶん趣味の大半を占めているだろう。
そういう状況だから、車について何か書くといっても外側しかわからない。しかし、車は大好きである。モータースポーツは本格的なシーズンインを迎え、ジュネーブショーも始まった。しばらく情報収集をしていないので、また一からやり直しであるが、他のカテゴリーと同じように私なりの視点で記事を書いていきたい。
テレビでキン消しの話題を見ていたおかんが、「まだあるで」と押入れから出してきた。私が集めていたのはウルトラマンの消しゴムだったが、中からスーパーカー消しゴムも出てきた。もちろん、おかんはこの記事のことを知らない。さすがは我が母、以心伝心である。