F1第1戦オーストラリアGP

しばらくモータースポーツから離れていたが、今年のF1を久々に見て、各マシンのデザインにかなり有機的なものを感じた。特にフロントウイングの辺りを正面から見ると、様々な曲線から形が構成され、甲虫や蝶の羽を彷彿とさせる。
2005シーズンの大きなレギュレーション変更は、レース中のタイヤ交換禁止、2GPで1基のエンジンを使用、決勝直前の予選、である。ドライバーは、以前に増してマシンを労わる走りを要求される。
FIAは、ずっとスピードと予算の抑制を掲げてF1のレギュレーションをいじくっているが、今年はそれが如実に現れたと言える。だが毎年毎年レギュレーションが変わると、それに対応する予算が増えて結局は金がかかることに変わりはないと思うのだが。
さて、開幕戦だが、レギュレーションの成果というか、往々にしてレギュレーションというのは改悪なのだが、マシンに無理をさせられないために、各ドライバーが慎重な走りを余儀なくされ、オーバーテイクが少なくなった。これは観ていてつまらない。一昔前のF1に逆戻りだ。これはヴィルヌーヴやモントーヤなど、アドレナリン型のドライバーには不利だろう。
ピットストップは妙な光景だ。相変わらずクルーはマシンの両サイドにいるのに、みんな何もしない。タイヤ交換はないが、タイヤの内圧を変えるという調整を行っているようだ。これは今までになかったと思う。タイヤの圧力も、微妙ではあるがマシンのコントロールに影響する。だから結局こういうところで金が使われるわけだ。
結果はフィジケラの優勝、ルノーの1-3フィニッシュだったが、開幕戦という性格上、やはりどのチーム、ドライバーも様子見という印象が強い。
しかし、今年のレギュレーションは、特定のドライバーが勝ち続けるといった状況を打破し、チャンピオンシップを混沌に陥れる可能性を秘めている。さて、この結果はどう出るだろうか。

みかつう

ツイッターは@crescentwroksだよん

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