年に数回とはいえ、芝居を観に行くようになると、大阪にいかに劇場が少ないかがわかる。
関西小劇場のメッカと呼ばれたOMSは閉鎖、そのOMSと公演数を二分していた近鉄小劇場も閉鎖になった。近鉄は球団といい劇場といい、関西の文化発展に寄与するどころかどんどん足を引っ張っている。企業として何らかのペナルティは科してしかるべきだ。
以前、某女優さんの個人サイトのBBSに、もっと大阪に来てください、と書き込んだところ、地方公演は打てば打つほど赤字になるとおっしゃっていた。
確かに、劇団員や装置の移動経費はそのまま売り上げから消えるわけで、本拠地公演と比べると利益率は下がる。地方公演に腰が重いのも当然だ。おまけに、効率よく集客できる劇場が減っている現状では、尚更やりにくいだろう。
財政危機がマジでやばい大阪市も、一応この状況はまずいと考えているらしく、難波のど真ん中にある小学校跡を小劇場としてオープンさせた。まだオープンしたばかりだが、立地は絶好なのでこれからに期待が持てる(精華小劇場)。
さて、毎年本当に楽しみにしているシティボーイズだが、今年は絶好の席が確保できた。最近だんだん視力が落ちてきて、乱視もかなりひどくなってきたので、今年こそはまともに観劇できることと期待している。