ルノー スポールV6


家の近くを歩いていると、低音を響かせてこの車が走ってきた。私は思わず見えなくなるまで立ち止まった。好きな車の一つである。
ラテン系の流麗なスタイルの車もいいが、いわゆるホットハッチと呼ばれている車のグラマラスさには惚れ惚れする。後に、その車が近所のあるお宅のガレージにあったときは、こんな近くにオーナーがいるなんてと驚いた。その家の前を通るときは、ついつい覗いてしまう。
もともとはワンメイクレース用に仕立てられたものだが、あまりの人気に市販化が決定された。3リッターV6をリアミッドに横置きし、フェンダーを大幅に拡大して、リアにはルノ-5ターボを彷彿とさせるサイドポッドがぽっかりと口を開ける。最大出力226ps、最大トルク30.6Nm。愛らしいフェイスグリルからは想像もつかないパワーが秘められている。
ボディコンストラクションはTWRが担当、全てハンドメイドで仕立てられる。市販されているクリオ(日本名:ルーテシア)のボディから叩き上げるため、生産台数はかなり少数であった。
特筆すべきは、このモデルを日本の代理店が正規で輸入販売した点にある。こういうレーシングモデルは、日本の交通事情やマーケットを考えるとまず入ってこないのが普通だが、月産5台とはいえ、ルノージャポンの英断は賞賛に値する。
こういう走りを楽しむ車がなくなっては、車というものの存在意義が失われてしまうと思うのだが、免許持ってないお前が言うなってか。

みかつう

ツイッターは@crescentwroksだよん

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