「ANGEL」氷室京介
ボウイ解散後、待望のソロデビューである。今活躍中の全てのヴィジュアル系に影響を与えた張本人。ビデオは場末のショーパブに出演している女装のダンサーの悲哀を描く。ビデオに本人が一切出ていないのは比較的珍しい。出てたかな。
「だいすき」岡村靖幸
沢田研二、大沢誉志幸と続くナルシストラインである。スカした感じに嫌悪感を覚える男子も多かったことだろうが、人気はそこそこあった。ビデオは、白バックに本人と女性だけのシンプルな映像に子供達のコーラスが被るので、本人の軟派なキャラが少し薄まる。元々がコンポーザーなので、楽曲提供やプロデューサーとしての活動も多い。しばらく表舞台から遠ざかっていたが、電グルの石野卓球とのコラボアルバムで復活、最近ソロも出して完全復活を遂げている。
「タンポポの微笑み」パール兄弟
しっとりと落ち着いた曲である。このビデオには後日談があって、大谷石という有名な石材の採石場でビデオ撮影とレコーディングまで行われたのだが、数ヶ月後にその採石場が崩落してしまったのだ。パール兄弟危うし、である。しかし、その甲斐あって、荘厳な雰囲気のサウンドに仕上がっている。
「ソウルサバイバーの逆襲」The Newest Model
ネオサイケとかいうムーブメントがあったように思う。ネオアコとかネオGSなんかも90年代にはあった。無国籍なサウンドイメージを持つこのバンドは、後にメスカリンドライブと合体してソウルフラワーユニオンというこれまた強烈な無国籍バンドに成長する。ビデオにちょっとネオサイケ的なイメージがあるね。本人はそんなもん関係ないんだろうけど。