正式に刑事事件として立件されたので、遺憾ながら島田紳助の敬称を削除する。
被害者側についた弁護士というのが、横山ノック氏を再起不能に叩きのめしたあの雪田樹理弁護士である。DVやセクハラに関しては史上最強の弁護士といえよう。
ただ、ノック氏が完全にセクハラであったのに対して、今回の一件は普通の暴力事件である。だが恐らく、弁護側はあらゆる手段を使って論破してくるであろう。
ここで被害者の当日の行動について書き記しておく。殴られた被害者は、自分で救急車を呼び、病院で診断書を書かせて、その足で警察に被害届を出したという。例えば、私が同じように暴行を受けたとしても、こう手際良くはいかない。かなり手慣れているとしか言い様がない。
島田容疑者は、記者会見で100%自分が悪いと言った。確かに、暴力はいけない、と建前ではみんなそう言う。だが今回、果たして本当に100%島田容疑者が悪いのだろうか。
被害者の女性は、吉本興業の社員である。社員であるなら、初対面のタレントに対して、まず挨拶をするのが礼儀ではないだろうか。どういう会話がなされたのかは定かではないが、この会話によって、島田容疑者の女性への印象はかなり悪かったと思われる。
そして、会話の最後に自分が吉本の社員だということを明かして、島田容疑者がぶち切れたわけである。島田容疑者としては、それまでの会話が吉本の社員から出た言葉として、許せないものだったのだろう。
そこが局内のロビーであったため、島田容疑者は自分の楽屋へと連れて行く。これは、一目につかないところでぼこぼこに殴るためではない。人が人を叱るとき、例えば上司が部下を叱るときは、大衆の面前ではなく、プライベートな空間で叱るべきものである。それが叱り方というものだ。
しかし、被害者は自分がなぜ叱られているのかが理解できていない。一体私が何を言ったの?くらいの認識であろう。それが島田容疑者を更に激高させた。
自分の行動がわからないくらい、島田容疑者は怒り狂っていたのだろう。覚えていないのだから、記者会見で言ったことも間違いかもしれない。それを、被害者意識は嘘と呼ぶ。嘘をついたわけではない。覚えていないくらいあんたに腹が立っていたのだ。
そして女性は自分で救急車を呼び、自社のタレントを告訴したのだ。
今回の事件、かなり島田容疑者には不利である。弁護士に雪田樹理がついたことや、己の行動を省みない小知恵のついた被害者には翻弄されるだろう。
だが、少なくとも私は、今回の事件、島田容疑者が100%悪いのではない、ということだけは理解している。暴力を振るったことは許されない行為ではあるが、暴力を振るうまでに至った過程を詳細に説明してもらいたい。暴力を振るわれたことを全面に押し出し、自分に非があることは明らかなのにそれを棚に上げようとしている被害者女性の態度には、憤りを通り越して呆れている。被害者が、被害者意識を剥き出しにして真相を隠すようなことだけはやめてほしいものだ。
挨拶くらいちゃんとしようよ。40にもなってさ。