「STAY CLOSE」高橋幸宏&Steve Jansen
JAPANとYMOは親交も深く、こういうコラボレーションが出て来るのは自然な形である。ビデオは、Steveの元に幼なじみの高橋幸宏が訪ねるという展開。落ち着いた色調で、時々ボケも挟みながら淡々と進んでいく。曲も、双方がヴォーカルをとりつつ、仲のいい雰囲気で流れる。その仲良し雰囲気がよく、個人的にも好きなクリップである。
「KAPPA」くじら
なんとも不思議なバンドである。昭和の(この頃はまだ昭和だったが)懐かしい雰囲気を漂わせつつ、それでいてラジカルな詞がありながら、牧歌的なサウンドと、つかみ所のない感じである。ビデオ中、メンバーがタートルネックを着ていて当時はダサイ感じだなと思っていたが、数年を経てタートルネックが復権する。先見の明なのか、たまたまなのか。
「潮時・ポーカーフェイス」バブルガムブラザーズ
いい曲である。どこかのマンションのエレベータをジャックした二人が、知らずに乗り込んでくる住人をいじりながらビデオは進んでいく。そのおちゃらけた内容はともかく、ミディアムテンポのいい曲である。トムさんは今でもテレビで見かけるが、相方のコーンさんは何をしているのだろうか。再結成の話もあったように思うが。
「蝋人形の館」聖飢魔II
大御所登場である。ヘビメタブームも一段落し、J-POPはバンドブームへと移るのだが、出てきたときからなんかおかしいなとは思っていた。見てくれは他のバンドに違わず威圧的で仰々しい感じだが、どこかコミカルな一面が垣間見えていた。で、あれである。ビデオでも、冒頭でその一面が窺える。しかしサウンドは本格派。妹が信者であったため、私もデーモン小暮の敬称は閣下である。NOKKOがゲスト出演しているのは周知の通り。
「Crime of Love」浜田麻里
浜田麻里の最高傑作ではないだろうかと思う。シャウトが響くラブバラードは他に例を見ないだろう。実にしっとりと激しく聴かせてくれる。ビデオは、「Blue Revolution」のついでに撮ったのか、色調が似ている。曲がよすぎてどんな映像を当てても薄れてしまうだろう。