BMWとオペルが不在だったわけだが、それでもやはり存在感があるのがドイツ車メーカーである。
アウディはセダンの皮を被った狼RS4を持ってきた。見た目は実に面白くないが、420psを叩き出す。
4つのブランドを率いてやってきたダイムラークライスラーは、メルセデスベンツからSLR。あの名車300SLRに比べると、お世辞にも洗練されているとは言えないが、この手の車を忘れないスタンスは歓迎したい。
VWは、ゴルフのモデルチェンジ年とあってかなりの台数を出してきた。ゴルフのGTIと共にポロのGTIが来ていた。小さい体に似合わずいかついマスクである。
一時期は経営が危ぶまれたポルシェだが、VWの援助もあってすっかり調子を取り戻した。カイエンやケイマンSなど、新車開発も順調だ。カイエンなどはもう少しで幻の車になるところだっただけに、ポルシェの復活は喜ばしい。
こうなるとやはりBMWという一角を失ったことは惜しい。1シリーズや6シリーズ、Z4も見たかった。
確かに各メーカーは上玉を揃えてはきたが、ドイツ車全般に関して言えば、BMWの不在で消化不良感は否めないところだ。