置き石といい、以前の異物混入といい、最近の日本人はやたらバカが増えたなあと思いきや、どうも今回は様子が違う。
ガードレールから突き出た金属片に接触してケガをした人が相次ぎ、悪質ないたずらと見られていたが、調べてみると40以上の府県で一千箇所以上同様のものが見つかったという。
ネットで流布したものにしてはあまりに膨大すぎるし、愉快性がまったくない。一因として、車がガードレールに接触したときに、ボディの一部が引き裂かれてそのままになっていたというのがある。
それが証拠に、今回見つかっている金属片は、古くて錆びたものがほとんどで、中にはボルトを回さないと外せないものもあった。
いたずらだとして、わざわざガードレールのつなぎ目のボルトを外してまでするだろうか。金属片の形状も似通ったもので、一千箇所以上同じものを調達するのはおよそ不可能である。
今回の一件は、何らかの同じような原因で発生し、今日まで放って置かれたものが、怪我人が相次いだことにより世間の注目を浴びて、このような騒動に発展したのだろう。
怪我人が出ていることには憂慮するが、原因は恐らく、国道沿いに落ちている軍手の理由と同じようなものかもしれない。