宮城沖地震

死者が出なかったのは幸いだった。帰省ラッシュで人の出入りが多い真昼間の都市に震度5である。
それにしても、大規模地震の頻度は明らかに増加している。新潟中越地震は昨年の10月、福岡西方沖地震は今年の3月。そして、今回の地震だ。
不安を煽るわけではないが、阪神大震災クラスの大地震が再び日本を襲う日は、そう遠くないのかもしれない。
素人考えで申し訳ないが、こういう中規模地震が頻発することによってエネルギーが分散され、大地震がそれほど起こらなくなるという訳にはいかないのだろうか。
明日にも起こるともう二十年以上言われ続けている東海地震は未だにないし、地震のメカニズムも完全に解明されたわけではない。
いざというときに備えるのは当然としても、もう少し楽観的に考えてはだめなのだろうか。
確かに日本は地震が多いが、二千年近い歴史を持っている。国が滅ぶほどの地震には遭遇していない。それとも、もっと長いスパンでその壊滅的な地震はやってくるのだろうか。

戦後60年

戦争は本当にいけないことであると、真剣に考えたことがあるだろうか。この世から戦争がなくなると、本気で信じている人はいるのだろうか。
人は感情を表して生きている。喜び、怒り、哀しみ、楽しみ。人の集合体を国家とするなら、国家もまた感情を顕にしてこの世に存在している。
戦争をなくそうとするなら、人の怒りの感情をなくさない限り、それは叶わぬ願いなのである。
今は戦後であるが、戦前でもあると誰かが言った。戦後60年、100年、200年、ずっとそう言い続けていたいものである。

プラモデル:マツダ787B

ルマンで唯一総合優勝を果たした日本車である。あのトヨタもニッサンも果たしえなかった快挙を、マツダはなし得たのだ。
これは塗り分けが大変だった。緑とオレンジと、実は黒もある。境界線がデカールなので多少のミスはごまかせるが、一色ずつ吹いては乾燥させるのでかなりの時間がかかった。
こういうグループCカーは、平たいパーツが多いので、各部ごとに組んでいって最後に全部合わせたときにずれることがままある。そういう工程を楽しむのもプラモデルの魅力の一つではあるのだが。

2005 Donruss Diamond Kings Update

去年はエリートでアップデートみたいなものが出たが、今年はDKで出してきた。それとも、まだエリートでも出すのだろうか。
これで極悪パラレルが倍になった。コレクターの身にもなれ。
だがカードが増えた分、確実に価格は落ちている。いまや10シリジャージは5ドルでも値がつかないほどだ。
しかし、量が増えているので出費は結局同じである。とほほ。

日航ジャンボ機墜落から20年

テレビで関連番組をやっていた。ながら見だが全部見てしまった。あれからもう20年も経ってしまったのか。
20年前の私といえば、いつものように母方の田舎へ帰省して、まったりとお盆休みを過ごしていた。夕食前、テレビを見ていたら(確か日曜日だった)速報が入った。その段階では行方不明だったと思う。やがて墜落が判明し、乗客乗員500人以上が亡くなったと思われたが、翌日に生存者が発見された。
まったりと過ごすはずだった休みに、妙な緊張が漂ったのを覚えている。
20年も経ったが、旅客事故のメカニズムは何ら変わっていない。整備のミス、運転のミス、管理のミス。大きな事故が起こるたびに、これを教訓にするという言葉を聞くが、本当に教訓にされているのだろうか。
20年だろうが21年だろうが、私には関係ない、といった事故現場の村長の言葉が耳に痛い。

MS-06K・ザクキャノン

うわあ、ひでえプロポーション。足をかなりいじったから立たなくなっている。砲塔はミリタリーものから流用。
この辺のMSVをリファインして出してくれんかのう。

<設定>
・・・試作機は支援用として開発されたが、現隊配備の際に対空用に変更された。高射砲用の対空弾を使用し、最大で毎分120発の速射能力を有する。軽量化のため、ショルダーアーマーの類は外されている。
搭乗者:マーク・ドシェリ曹長(26)
・・・第三次降下作戦にて派兵されたが、病を患って後方に回された。基地倉庫に放置されていた当該機に愛着を感じて修理し、再配備を懇願した。
所属:地球攻撃軍司令部マイアミ沿岸警備隊高射砲大隊・大隊本部
・・・基地防衛のために配備されている部隊。高射隊において、MS配備はこの一機のみ。

男女7人秋物語

パート2がオリジナルを上回ることはあり得ない。あり得ないが、このドラマは続編としてオリジナルを上回る完成度を持った。
オープニングからしてそれを物語っている。35mmフィルムで撮影された、7人の登場人物の後姿。これから起こる新たな物語を予感させる。私は放送当時芸術系の大学にいたのだが、あのオープニングすごいなという話題で持ちきりであった。
前作では持て余した感のあるキャラクターだったが、続編ということで関係説明が省けた分、7人が完璧にシナリオの上を転がった。
続編ならではの前作パロディ(コインランドリーのチンピラ)や、今はもう廃止されてしまった川崎-木更津間のフェリーでのロケ。前作は川だったが、今度は東京湾を跨いだ恋物語が展開される。
鎌田氏は、続編など全く作る気はなかったらしい。ところが、視聴者からの素朴な質問に答える形で、続編の制作が決定したそうだ。
結果として、男女7人シリーズは後にトレンディドラマという若者の恋愛ドラマのパイオニアとなり、良くも悪くもいろんなテレビドラマが制作されていった。
やはり、上っ面だけのドラマは消え、シナリオの優れた作品は後世に残る。たった1クールの放送で、これだけ人々の心に残っているテレビドラマは、他にないだろう。