STS-114 Gap Filler Removal Work


現在、ISSとドッキングしてミッションを遂行中のSTS-114ディスカバリーだが、打ち上げ直後に様々な問題が持ち上がった。
再発した耐熱材剥離、耐熱タイルの損傷、NASAは今までにないくらい慎重で、自分達の間違いを認めるまでにその威信はすっかり失せてしまった。
中でも、耐熱材の隙間からはみ出ている接合材については、大気圏突入に支障を来たす恐れがあるとして、シャトル運用史上初の船外修復を行うこととなった。
ISSのロボットアームに乗ったロビンソン宇宙飛行士が、ゆっくりとシャトルに近づく。野口さんはサポート役で作業を見守る。作業部位が通信の届かないところにあるためで、野口さんはロボットアームの操作手とロビンソン飛行士の中継役となる。
シャトル先端の耐熱タイルに覆われた黒い部分にアームが近づく。ロビンソン飛行士のヘルメットカメラ越しにはみ出た接合材が見えた。
引き抜けなければノコギリで切断しなければならず、もし作業が失敗した場合、シャトルの帰還に影響することは避けられない。
ロビンソン飛行士が、耐熱タイルの隙間から飛び出ている接合材を摘む。それは呆気なくするっと抜けた。こうして、初の船外修理は完了した。
何がすごいかって、この作業をPCの前でせんべい食いながらライブで見ることができたということか。