MTJ #6

「TuTu」ポータブルロック
アイドルをひきずっている(失礼)野宮真貴嬢が見られる貴重なクリップ。一応ドラマ仕立てで話は進むが、そこはミュージシャン、過度の期待は慎もう。スタジオの隅で片手間に撮ったようなあまり凝ってないビデオだが、リズムに合わせたカッティングが心地いい。

「Runaway Girl」ROGUE
どこのバンドでもヴォーカルは強烈な個性を持っているものである。それはルックスであり、ファッションであり、言動であったりするが、ROGUEの奥野敦士は、髪型(?)であった。別にモヒカンとかそういうのではない。普通のオールバックなのだが、サイドの髪が少し長い。で、この曲のサビの部分になると、彼は上半身を小刻みに前後に動かしてシャウトするのだが、そのときにサイドの髪がばらけて、顔に覆いかぶさるのである。それがなんともいえない不気味さというか、操り人形のような妙なエグみを見る者に与えてくれる。そんなことしか評価されないROGUEって・・・

「My Revolution」渡辺美里
小室哲哉、入魂の名作である。この一曲がある限り、私は全てを許す。渡辺美里の伸びやかなヴォーカルをバックに、都会に生きる若者のカットが延々と流れる。君たちの革命は、君たちの中にある。日本のスタンダードナンバーといってももはや過言ではないだろう。名曲である。

「Freeze Moon」尾崎豊
尾崎豊が、絵の具でどろどろになっている。それがだんだん取れてきて、最後にきれいな尾崎豊になる。単純に逆回しにしてあるだけだが、効果的で面白く仕上がっている。絵の具が全部取れたときには、ちょっとした爽快感があったりする。曲は重いが。

「6月の雨」白浜久
こっちはもっと重い曲である。後にARBに参加する白浜久だが、若者の妊娠中絶をテーマにした歌である。実際、発売直前になってクレームがあったそうだ。女子高生を主人公に、援助交際の原点みたいなストーリーが展開する。当時はまだ、高校生とセックスはタブーに等しかった。21世紀になって、それも当たり前になってしまった。いいやらわるいやら。

「Don't Stop Passengers」PINK
ビデオドラッグのような作品である。PINKは、大沢誉志幸のバックバンドという触れ込みで売り出された。バックバンドというと、どうも大沢誉志幸の下で修行したようなイメージがあるが、決してそうではない。たぶん安全地帯の影響があったのだろう。音の本質をさておいて、そういう上辺だけしか触れずに宣伝するのは、実に不愉快である。ギタリスト二人は既に他界されたそうだが、他のメンバーは現役である。

みかつう

ツイッターは@crescentwroksだよん

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