フルデジタル化されてかなり綺麗な印象である。色使いも明るくなり、水彩調の背景もいい。だが、声に関しては肯定的な印象を得ないのが正直なところだ。
前回書いたとおり、やはりドラえもんとのび太の声のトーンが近過ぎる。のび太に関しては、少年という印象が薄れてしまい、気弱さが中性的なイメージになっている。
ジャイアンは若返り過ぎた。声の印象は似ているが、芝居がついていってない。14歳では無理もない。自然な感じがいいかもしれないが、それでは周りと合わない。
スネ夫は無難な感じである。もっといやらしさが出れば及第点だろう。しずかちゃんも割と好印象である。ちょっと色っぽ過ぎるかもしれない。いきなりお風呂のシーンでやってくれた。
のび太のパパママは残留かと思ったが、結局総入れ替えとなった。えらい冒険をやったものだ。
深みがなくなったのは否めない。しかし、それは浅くなったのではなく、古いものをそぎ落として新たなスタートを切る意味合いを含んでいる。
たぶんこれからのドラえもんは、これからの世代のドラえもんとなっていくのだろう。一年後には完全新作の劇場版が控えている。いろんな意味で、新ドラえもんの試金石となることは間違いない。

日清食品
日本、いや世界に名だたるインスタントラーメンの老舗である。CMを見る機会もかなり多い。実はかなり前から気になっていたのだが、どうも日清食品のCMは、だる~いものが多い。けなしているのではない。そのだる~いところがなかなかクセになって面白いのだ。
カップヌードルなど売れ線の商品CMは、人気タレントを起用したりアーティスティックにしたり結構真面目につくっているが、キワモノというか新商品に比較的そのだる~いCMがあてられている。
今でいうと、健多郎である。石原裕次郎風の速水もこみちが海パンいっちょで出演している。狂った果実風のキャラやセリフ、カメラワークやカット割りさえも実にだる~い。爆笑ではなく、苦笑という感じである。
麺の達人、スープの達人もだる~い。ハンマー投げの室伏がれんげや麺を投げるあれである。汗だくの室伏が半笑いで「ぷー」とか「めーん」とか叫ぶ。実にだる~い。
そのだるさの一翼を担っているのが、書き文字風のテロップである。ラ王のCMでもよく使われている。それがお世辞にも達筆ではない。下手でもないが、ヘタウマでもない。ある意味慇懃無礼な姿勢がなんともだる~い。
決してウケを狙わず、しかしご機嫌を窺いつつ、完全にはずさないですスカすように放り投げてくる。そういうスタンスが非常にだる~く、クセになる。
私が気づいてからもう7、8年この傾向が続いているので、しばらくはだる~いCMを楽しめそうだ。
http://www.nissinfoods.co.jp/product/cm/
フォーミュラニッポン第1戦もてぎ
そういえば、F1はいつからスリップストリームを使わなくなったのだろうか。
国内最高峰のモータースポーツでありながら、正直今ひとつどころか全く盛り上がっていないFポン。しかし開幕戦のレース内容は、抜きつ抜かれつの手に汗握る白熱したものだった。
久しぶりに観たが、知らないドライバーのほうが多かった。知っていると言えば、本山、服部、野田、松田、そして虎。出戻りの虎之介は、セルモのバックアップで自らチームを率いての参戦である。近藤レーシングはルーキー二人を立ててきた。結果を出すまでにはかなり時間がかかるだろう。
シャシーとエンジンがワンメイクになったようで、イコールコンディションが保たれている。そのせいもあって、あんなバトルが見られたのだろう。ドライバーの力量が如実に試されるレースである。
かつてはエディ・アーバイン、ラルフ・シューマッハなどF1の登竜門として重要な存在であったが、近年は国内レース最高峰としての位置を保つのがやっとである。ルーキーがベテランに揉まれ、ステップアップしていくという役割を、今後のFポンには担っていってもらいたい。
ランドウォーカー
以前にリアルボトムズの紹介をしたが、時代はやはりもっと現実的であった。もうロボットは夢ではない。
http://www.sakakibara-kikai.co.jp/
このダグラム風の二足歩行ロボットは、乗用操縦型である。驚け。おまけに、左右に砲塔のようなものを備えている。どうやら空気圧でクッションボールを撃ちだせるようなのだ。
たぶんこういうのは大手メーカーより町工場がやってくれると思っていたが、案の定である。群馬の片田舎で(失礼)こつこつと作られていたのだ。
すり足二足歩行なので運用条件は事実上車と同じだが、これがやがて段差を乗り越え、勾配を乗り越え、マニュピレータがつき、飛んだり跳ねたりするのである。
ちなみにこの会社、商品名がかなり気合入っている。がんばってマジンガーZあたりまで作ってほしい。
EPSON PM-G720
プリンタを買いに行った。バイトをクビになったので、金のあるうちに買っておきたかった。
いつのまにか、エプソンはカラープリンタ王者から引きずりおろされていた。インクジェットプリンタではキャノンがトップで、エプソンは複合機でトップである。
複合機もかなり低価格モデルが出ていて、ちょっと目移りしたが、現状では不要なのでプリンタ単体に絞った。
一応買うモデルは決まっている。タイトルの機種だ。新年度で価格改定が入り、かなり安くなっていたのはラッキーだった。ソフマップで買ったが、値札の説明に間違いがあって、USBケーブルをおまけしてくれた。なんと、12500円である。
プリンタも安くなったものだ。私の知っている時代は、6色インクなら優に5万は超えていた。今では各色がセパレートのカートリッジになっていて、色別で交換できる。
初期不良もなく、快調に動いている。写真プリントもきれいだ。ずっと悩まされていたインク漏れ、例えば用紙設定を間違えたときなどに紙のないところにインクを吹いて中が汚れるというようなものだが、ドライバ側でチェックする設定があった。これは実に助かる。
プリンタは、たぶん今後は複合機中心、とくにデジカメのダイレクトプリントあたりの需要が増えていくのだろう。ちょっと前までブラザーのドットインパクトプリンタを使っていた環境が懐かしい。うるさかったなあ。
アルファロメオ

フェラーリより、アルファロメオのほうがイタリアを代表する車だと、個人的には思っている。華美なフェラーリより、流麗なアルファロメオが好みである。
現在のラインナップは、147、156、166を中心に、GTV、スパイダー、スポーツワゴンやGTVなど、決して車種は多くないが、どれもパンチの効いたモデルである。ただし、アルファロメオも業績は思わしくなく、166は年内で生産停止である。つまり、イタリアのメーカーは上級セダンから撤退することになるのだろう。
だが、悲観的な話ばかりではないのはアルファロメオが元気な証拠だ。156の後継、159が夏に発売される。より挑戦的なフェイスグリルで、より強力なパワートレーンを搭載してやってくる。
これに合わせて、スポーツクーペモデルのGTも年内にブレラという名前で登場する。もちろん、両方ともジウジアーロである。ピニンファリーナにはない肉肉しさを纏って、やがて日本の街を駆け抜ける日がやってくる。
