記者会見の時の映像を見ただけの印象だが、ちょっと気になるので書いておく。
5人の声を通して聴いたのだが、なんというか、声のトーンというか周波数というか、全員似たような感じの印象を受けた。声色がどうも一辺倒なのである。
本放送を見ればもう少し印象も変わるかもしれないが、やはり一気に替えるというのは、ドラえもんという作品価値を考えると相当リスキーであると言わざるを得ない。
のび太にはもう少し弱弱しさが欲しいし、しずかはあまりに凛としすぎている。スネ夫は完全に癖が抜けてしまい、いやらしさがない。ただ、ジャイアンは及第点をつけたい。豪快さを14歳に求めるのは酷かもしれないが、たてかべジャイアンを踏襲しつつ、自分の色も出している。しかし彼は本当に中学生なのだろうか。見た感じ少なくとも二十歳以上に見えるのだが。
ドラえもんについてだが、これはノーコメントとさせていただきたい。水田わさび氏には申し訳ないが、ドラえもん=大山のぶ代という図式をひっくり返すには、五十年はかかるだろう。
しかし、五十年かけてでも、ドラえもん=水田わさびにしなければ、この大役を拝命した意味がない。新声優陣には、まさに文字通りの長い戦いが始まる。頑張っていただきたい。
ドラえもんの陰に隠れるというわけではないだろうが、サザエさんのワカメ役の声優が交代している。そう言えば、野村道子氏はドラえもんとサザエさん双方に出演して同時に降板したわけだが、この二作品に出演し続けたということは、まさに偉業である。お疲れ様でした。
ロータス
長年生産されていたエスプリが生産停止になり、とうとうロータスはエリーゼ一本になってしまった。エラン、ヨーロッパ、エクラ、エリート、エクセル、エスプリと、車種名がEで始まることはロータスの伝統である。
ライトウェイトスポーツの代名詞であるロータスは、70-80年代にはF1でも大活躍、セナや中嶋悟もステアリングを握った。世界的不況の煽りで90年代半ばに経営危機に陥るとともにモータースポーツからも撤退、トヨタやGMなどの支援を受けながら、現在はマレーシアのプロトンの傘下にある。
しかしエリーゼは絶好調だ。派生モデルであるエクシージや究極のライトウェイトモデル340Rも、その筋では大人気である。
正直、エリーゼは素人が乗れる車ではない。休日に家族で出かけるような車ではない。そんなモデル一本でやっていこうと言うのだから、ロータスの底力や如何にである。近い将来、F1への復活もあるかもしれない。ないかもしれない。
ランチア
かつてはストラトスやデルタなど、スポーティなイメージが強かったランチアだが、業績も悪化して今やすっかり普通のメーカーになってしまった。
現在のラインナップは、セダンのテシス、大型MPVのフェドラ、ワゴンだけになったリブラ、コンパクトカーのイプシロン、そしてミニバンのムーサである。しかも、テシスは今年度中の生産停止が決定している。なんとも元気のない話だ。
今のランチアに、かつてWRCで隆盛を極めた頃の活気はない。ラリー037、デルタS4、デルタインテグラーレ、今見ても惚れ惚れするイタリアンテイスト満載の車だった。
そんな中、先のジュネーブショーでイプシロンのスポーツモデルが発表された。なんと、ザガートデザインである。市販を前提としているので、少しは期待できるかもしれない。
たまごかけごはん
いつでも食べられるが、実はなかなか食べられない。
家では、おとんがよく食べている。おとんは酒飲みなので、晩飯の主食は酒である。おまけに好き嫌いが多いのでしばしばおかずをないがしろにして、たまごかけごはんを食べる。これが実にうまそうで、毎回横目で見ている。
ご飯とおかずをきっちり食べていると、このたまごかけごはんはなかなか食べられない。一食にするには量として少なく、物足りないときに食べるには多過ぎる。
そう考えると、この献立は結構ごちそうなのである。さて、いつ食えるやら。
愛・地球博の解せない言い訳
内覧会の新聞記事だったと思う。博覧会会場は、飲食物の持ち込みが禁止されている。それはわかるとして、手荷物検査で見つかった飲食物は、その場で廃棄されるというのだ。
愛・地球博と銘打ちながら、全く愛がない。いかなる理由があろうと、食べ物を廃棄することはあってはならない。目の前で母親の作ったお弁当を捨てられる子供の身にもなってみろ。
運営側は、テロや食中毒の対策だと言っている。テロ対策ならば、手荷物の持込は全て禁止にすべきである。食中毒対策というのも、まさか他の客に持ち込んだ食べ物を配るとでも言うのか。
つまりは、飲食物は全て会場内で購入させるようにして、売り上げを上げようというそれだけの理由である。たぶん、どこかとどこかが癒着でもしているのだろう。
この博覧会に行くことはないと思うが、運営側はもう少し足りないおつむを働かせてほしいものだ。