DIVOではない。昔、そう20年くらい前だろうか、「VIVOよりうまいのはVIVOだけ」というコピーで一世を風靡した(かな)飲料メーカーである。
そのDIVOじゃなかったVIVOの自動販売機に特化したウェブサイトがある。今ではすっかり朽ち果てた全国の自動販売機を探し、続々とその画像をアップしている。
これぞインターネットデータベースのあるべき姿だと、私も賛同して探してはいるのだが、これがなかなか見つからない。
みなさんもぜひご協力いただきたい。
http://www.umaza.com/vivo/
ごっつええ感じショートコントアーカイブ#13
・MR.BATER
外人キャラもの最強のコント。初回は今田もセリフがあったが、二回目からサイレントとなる。今田のボケに対してベタな突っ込みを返すというのが基本コンセプト。インディアンのジャケットは結局最後まで引っ張った。今田が喋れないのをいいことに、性感マッサージでの本番強要発言や身内の内情暴露(今田の兄貴がファンと駆け落ち)など、松本はやりたい放題であった。
・日曜8時
コントというより、涼子がアイドルとして限界に挑戦している。みかんの汁を目に入れられ、溶き卵を服の中に入れられ、わさびの塗られたマスクをかけられ。しかしごっつに名を連ねている以上はこれくらい当然か。
・お見舞い
病気で入院している浜田少年のもとに、SPに警護された世界一位やスターがお見舞いにくる。浜田に突っ込まれる松本の破綻具合が面白い。
・こうま
グロ系コント。時代設定は昭和初期辺り。キャッチボールしている少年の浜田と板尾。ボールが逸れ、浜田が探しに行くとそこに腐りかけた子馬(松本)が。強気な口調の子馬、二人を家に送ってやると言うが、二人に川まで捨てにやられる。こうまというタイトルと裏腹に、現実の厳しさを思い起こさせる。深読みしすぎか。
・放課後電磁波クラブ
ゴレンジャイから派生したキャラ。あそこだけしか隠していない極小レオタードに身を包み、世にはびこる悪に立ち向かう。脱衣キャラの東野、露出狂の今田にはぴったりのキャラか。映像的に二人を際立たせるため、セットはなし、小道具は最小限、バックは真っ黒という珍しいスタイル。
ピアノマンミステリー
イギリスの海岸で、ある男性が警察に保護された。その男性はダークスーツにタイという出で立ちだったが、全身ずぶぬれで海岸をふらふらと歩いていたという。
病院に収容された男性は、全く言葉を話さず、記憶喪失のようであった。手がかりを掴もうと担当医が紙と鉛筆を渡したところ、彼はかなり詳細なピアノの絵とスウェーデン国旗を書いた。そこで彼をピアノの前へ連れていったところ、4時間に渡ってピアノを演奏し続けた。
しかし、それ以外全く手がかりはなく、以来彼はピアノマンと呼ばれている。というのがこのニュースの概要である。
三流ミステリーよりは面白い話だ。この男性の写真が公開されているが、背が高く結構男前である。タイムズオンラインによると、彼の上着のタグが全て切り取られていることについては、自閉症患者によくある処置だそうだ。病院での振舞いも、自閉症患者を思わせるようなものだし、ピアノがうまいというのも一芸に長ける特徴を現している。
もっと面白いのは、というより失笑してしまったが、ハリウッドの映画関係者がやってきているそうだ。結末次第で映画化もあり得るそうな。まあその貪欲さだけはさすがハリウッドと言っておこうか。
ともかく、彼が発見されてから一月以上経っているのに、まだ何の手がかりもない。こうやって極東にもそのニュースが届いているのだから、何かあってもよさそうなものだ。
ふと、私も意外な結末を期待していることに気づいた。ハリウッドのプロデューサーのように。
http://www.timesonline.co.uk/
けろちゃんず

かえるを飼っている。アマガエルである。ちょうど二年ほど前、それまで飼っていた魚が死んでしまって水槽が空いたので、かえるでも飼ってみようかと思い立った。
ペットというのはどんなものでも飼うのは大変だが、かえるの一番大変な点は餌である。かえるは動くものでないと口にしない。つまり、生きている餌でなければならない。
だいたい週に一度、近所の川原でバッタや蝶を採ってきて餌にしている。魚を飼っていたときに使っていた小さな片手網を持って、いい大人が川原でせっせとバッタを捕まえているのだ。周りの目など気にしていては、かえるの生死に関わる。バッタを追う私の眼差しは、ハンターそのものであることに最近気づいた。
小さいころは口の大きさに合う餌の確保に苦労した。春先などはバッタも小さいのでよかったが、秋口になるとなかなか小さい虫がいない。川原を探していると、小さなコオロギがたくさんいるところを見つけた。1cm未満の小さなコオロギを数十匹単位で採ってきては与える。かえるの食欲は旺盛で、次の日にはすっかりなくなっていることも多かった。
世話の甲斐あって、秋が終わる頃にはだいぶ大きくなったが、これからが最大の難関である。冬眠だ。暖かくして冬眠せずに過ごさせることも考えたが、餌の確保がほぼ無理なので冬眠させることにした。
ケージの半分近くまで腐葉土と水を含ませた水ごけを入れて、大きな枯葉を敷き詰める。冬眠といっても土の中にもぐることは少なく、大概は枯葉の下や浅い土の下にいるそうだ。冬眠に成功して春を迎えることができて初めて、かえるの飼育に成功したと言える。けろちゃんず3匹、無事に冬を乗り越えてくれるだろうか。
12月くらいになると、もうほとんど餌らしい餌が採れなくなる。それに合わせて涼しくなればいいが、そうはいかない。餌のないままクリスマスが過ぎ、年が明けてもけろちゃんずは枯れ葉から出たり入ったりだ。ようやく1月半ばごろに、3匹とも姿が見えなくなった。
土の乾燥具合を見て、乾いていれば水分を補給する。かえるにとって、水分は必要不可欠である。冬場は空気が乾燥しているので姿が見えないとはいえ要注意である。
3月になるとぼちぼち顔を見せ始めるが、まだ餌がないのでここは我慢させる。桜が咲いて水が温むと、多少寒くてもケージの衣替えである。土を撤去し、ポトスの鉢植えを入れる。枯葉を残しておくと寒いときにはもぐっている。
春先の餌だが、4月でも気の早いバッタがたくさんいるのでたらふく食べさせる。ツユムシの類が豊富にいるので、もっぱらの主食である。夏は意外と餌に苦労する。暑さで活動を控えているせいだろうか、なかなか採れなかったりするのだ。基本的に生きていればなんでもいいので、そういうときは小さなシジミチョウやイトトンボなどで我慢してもらう。セセリチョウは、胴体も太くて羽も小さいので人気である。
さて、来年あたりそろそろ繁殖できそうな感じだが、もしそうなったら、子供たちはけろちゃんずを捕獲した場所に返そうと思っている。別に何のつもりもないが、毎日癒してくれるせめてものお礼としておこう(礼になってないか)。
ごっつええ感じショートコントアーカイブ#12
「月光猿軍団」と「キャシィ塚本」は、当時あまり面白くなかったと感じていたのでビデオに残っていない。コント内容があまりにも暴力的だったためで、その割にグロ系は残ってたりする。笑いってわからないものだ。
・実業団選手権大会、挑戦者
この二つのコントは、架空のスポーツ、架空の国にスポットを当てている。広島でアジア大会がこの年に開催され、そのときに紹介されたマイナーなスポーツがモチーフか。「実業団選手権大会」の架空具合はなかなかである。「挑戦者」は、架空の国歌が延々と流れる。異文化の不思議さを逆手に取ったコント。
・産卵
東野初のシリーズコント。東野とYOUのラブラブカップルの恋路を、半魚人松本が邪魔する。「産ませてよ!」とねとっとした卵を産みまくる。二人の行く先々で邪魔をし、最後は結婚式にまで出ていく。ちなみに、その最終回で行方不明になった指輪は、画面右奥のほうへ転がっていった。
・世紀末戦隊ゴレンジャイ
パロディものの集大成。YOUの部屋で繰り広げられる、ドクロ仮面とゴレンジャイの死闘。ところが、そんなヒーローはおかしいとドクロ仮面がいちゃもん、ヒーロー像を求めてゴレンジャイは紆余曲折する。予算をたっぷり使ったヒーローの変遷が見もの。モモレンジャイ辺りまでの展開は面白かったが、ボイン5になった辺りから収拾がつかなくなってしまう。もしかすると予算がかかりすぎたのか。リアルガチャピンと電磁波クラブがこのコントから派生していった。
・温泉の娯楽シリーズ
ひなびた温泉街へやってきた三人。松本浜田の老夫婦が営む娯楽施設へ入るが、詐欺まがいの内容に憤慨する。この老夫婦が実にいやらしく、後々のコントにも出てくる。
・迷惑
受験勉強をしている浜田少年。上の階で騒音が激しいので訪ねてみると・・・、というコント。如何に想像できない騒音源かというところが作家の腕の見せ所。受験シーズンを過ぎた放送で、「今年も浪人か」というセリフがあるところは細かい。
NONFIX
私が最初に観たのは、「放送禁止歌」という回だった。私は常々、ドキュメンタリーというものは作り手の意思が介在している以上、演出が加えられたコンテンツであり、客観的な事実、事の真相を伝え得ないと思っていた。
それは、この番組を観て大きく変わった。ドキュメンタリーはノンフィクションではなく、命題に対する作り手の考えや問題提起であり、結論は受け手に委ねられるものであった。
民放としてはかなり勇気の要る、ある意味相当ぶっ飛んだコンテンツを制作しているのが、フジテレビのNONFIXというセクションである。
ただ、思想的に全くバイアスがないかと言えば、やはりそこは少々右に傾いているのかもしれない。私が観た「放送禁止歌」は、放送禁止歌が生まれた背景を辿って、解同本部にまで乗り込んだのだ。ブッシュがバクダッドに行くようなものである。
もちろん、思想に絡んだものばかりではなく、いろんな題材で番組はつくられている。関東ローカルなのでなかなか観られないが、地方局の編成担当はぜひなんとかしていただきたい。
http://www.fujitv.co.jp/nonfix/index2.html
