ごっつええ感じショートコントアーカイブ#16

・ふたりの事件簿
犯人を取り調べしている今田刑事。エキサイトすると広東語が出てしまう。代わって松本警部が落としにかかるが、松本警部はフランス語が出てしまう。呆れて犯人を連れ出す浜田刑事。残った二人で広東語とフランス語の応酬。アドリブのバリエーションの少なさに松本が思わず「お前汚いわ!」。シチュエーションは「たとえ警視」に引き継がれる。

・思春期
藤子不二雄のSF短編集に、性欲と食欲が逆さになる(性欲がおおっぴろげになり、食欲が恥ずかしいものになる)話があるが、それを彷彿とさせる。溶接、餃子を焼く、手品と、松本父とYOU母が説教するが、回を追うごとにやはりまさとし君は不良度を増していく。蔵野妹がいい味出ててきしょい。

・学校の怖い話
学校のトイレに現れた妖怪ウンババ(松本)。しかしあまりのつまらなさに途中でギブアップ、東野に来週バトンタッチさせる。翌週、東野が再トライするがまたギブアップ。二週渡りで落とすという珍しいコント。松本の回のときのセリフ「運がいいとか悪いとか、人はときどき口にするけど・・・」は、松本のさだまさし好きが表れている(無縁坂の歌詞)。

・おやっさん
流血コントの雄。おやっさんと師弟関係のこーちゃん。厳しいおやっさんにこーちゃんがしごかれるが、流血の嵐。血出る出る。心底憎みあっている二人かと思いきや、最後は激しい雨の中でお互いの愛情を確かめる。流血の仕掛けが凄まじく、こーちゃんの体中から吹き出る。

・とみよしさん
初回は「スキマ男」の題で放送。壁の隙間に挟まったり、洗濯機の排水ホースやバイクのマフラーに入ったり、何かの中に入っているとみよしさん。近隣の住民とトラブルを起こす。松本「どうやって終わんねんこれ」。板尾「ん?君次第や」。松本「東野、来週これやるか」。オチなしコント。

ジャイ子登場

ジャイアンはあだ名であって剛田武というちゃんとした名前があるのに、その妹はジャイ子という実に理不尽な名前を付けられている。
それはさておき、新ドラえもんにジャイ子が初登場した。
ちょっと声作り過ぎ。
せっかくメインキャラが自然な感じで演じているのに、そこへ作り声のジャイ子が入ってしまうと、違和感が充満してたちどころに不自然になる。
音響監督は一体何を考えているのだろうか。演出意図が全く見えないし、とても全体のバランスを考えてキャスティングしたとは到底思えない。
声質、トーン、調子、全てにおいて噛みあってない。プレッシャーで力を発揮できない声優の技量をカバーしなければいけない役目も果たしていない。斯波重治氏に一度診てもらえ。
スタッフまでレベルを下げてどうする。

ガードレールに謎の金属片

置き石といい、以前の異物混入といい、最近の日本人はやたらバカが増えたなあと思いきや、どうも今回は様子が違う。
ガードレールから突き出た金属片に接触してケガをした人が相次ぎ、悪質ないたずらと見られていたが、調べてみると40以上の府県で一千箇所以上同様のものが見つかったという。
ネットで流布したものにしてはあまりに膨大すぎるし、愉快性がまったくない。一因として、車がガードレールに接触したときに、ボディの一部が引き裂かれてそのままになっていたというのがある。
それが証拠に、今回見つかっている金属片は、古くて錆びたものがほとんどで、中にはボルトを回さないと外せないものもあった。
いたずらだとして、わざわざガードレールのつなぎ目のボルトを外してまでするだろうか。金属片の形状も似通ったもので、一千箇所以上同じものを調達するのはおよそ不可能である。
今回の一件は、何らかの同じような原因で発生し、今日まで放って置かれたものが、怪我人が相次いだことにより世間の注目を浴びて、このような騒動に発展したのだろう。
怪我人が出ていることには憂慮するが、原因は恐らく、国道沿いに落ちている軍手の理由と同じようなものかもしれない。

そのCM待った

アサヒの「Dew」というチューハイのCMが、視聴者からの苦情で差し替えられた。CMのほとんどの時間、商品名である「Dew」をずーっと叫び続けるというのが問題だったようだ。実は私もちょっと耳につくなとは思っていた。
確かにインパクトとしては面白いものだったが、苦情のほうが上回ってはしょうがない。
取るに足らないクレームで、面白いCMがつまらなくなるのは考え物だ。ただやはり、CMは商品広告なので視聴者から反感を買ってしまっては意味がない。
そんなわけで、以前クレームを入れたアース製薬の虫ころりアースはまだ流れている。いつまでスポットするのか、流れる時間帯はどこなのか、もう一回クレームを入れてやろうかと思う。
まだクレームはついていないが、ちょっと待て、というCMがある。日産のセレナという車だ。車が広いということをアピールするため、誰を誘う?というコンセプトで製作されている。
車に乗った親子が、街を走りながら誰を誘おうか決めかねている。父親が三人の板前を見つけて「あいつらは?」と誘う。
あいつら?見ず知らずの他人を、しかも大人を指してあいつら?
この父親の口の利き方には大いに疑問がある。
CMは、一日や二日で作るものではない。何日も何十日もたくさんの人々が関わって製作されている。にもかかわらず、誰一人このセリフにチェックを入れなかったのは、クライアントや代理店の怠慢に他ならない。
CMは短いから楽かと思われがちだが、飛び交う金はテレビ番組のそれと大差はない。短いからこそ手抜きのできない一発勝負なのだ。さて、セレナのCMはどうなるだろうか。

地球温暖化

衣替えである。
ボランティアとか環境問題とか、あまり他人のことに関心のない私だが、最近はたと気づいた。
仕事が変わり、スーツを着るようになった。私はこのスーツというやつが苦手というか、大嫌いで、というか、スーツさえ着ていればちゃんとした人に見えるという、テロリストでも強姦魔でもスーツさえ着ていればちゃんとした人に見えるという、そんな世の中の風潮がクソ食らえということで、不本意ではあるが着て仕事をしている。
スーツは、長袖である。夏も長袖だ。暑い。冷房温度が下がる。エネルギーを使う。二酸化炭素が増える。地球温暖化。
ということで、今日からみんなスーツを着るのをやめよう。サマータイムの導入より、6、7、8、9月はスーツ着用禁止という法律をつくっていただきたい。
マジだぞ。

F1第7戦ヨーロッパGP

ホンダ復帰、琢磨復帰のグランプリである。タイトなコーナーとストレートで構成されたニュルブルクリンク、高低差とミューの低さが悩みの種である。ストップアンドゴーも多いので、エンジンとタイヤに厳しい。
今回から一発予選に変更になった。これは改善というふうに捉えたい。台頭したウイリアムズに対し、好調ルノーは下位に沈んだ。おまけにフィジケラはグリッド上でスタックして動けず、ピットスタートとなった。
二度目のスタート、タイトな1コーナーで数台がコースアウト、ウェーバーがリタイヤした。ライコネンがトップを維持。
中盤、ストレートエンドでライコネンがコースオフ、ハイドフェルドがトップに立つ。低ミューでのハードブレーキングには細心の注意が必要だ。
トイレ行って歯磨いている間にラルフリタイヤ。終盤に入り、調子の出てきたアロンソが無用のコースオフ。やはりタイトコーナーへ続くストレートエンドでのオーバースピードだ。私もゲームでよくやる。
そのうち各マシンコースオフ続出。タイヤがかなり厳しい状態だ。ライコネンのオンボード映像。右フロントタイヤがフラットスポットで跳ねている。あと数周、もつのか。ホイールごと飛んでしまうぞ。とうとうミハエルまでコースオフ。みんなタイヤぼろぼろ。
そんなライコネンをアロンソが猛追。しかしアロンソとて万全ではない。ファイナルラップ。うわーやっぱりサス折れた。アロンソたなぼた勝利。がんばったタイヤをぽんぽんと叩く。うわーライコネンタイヤ当たってるやん。無事でよかったな。
なかなか見ごたえのあるレースだった。ニュルは抜きどころも多いのでバトルもそれなりにあった。スタート時、フィジケラがもうちょっとてこずってフォーメーションラップがもう一周あったら、なんてことは誰も考えてないだろう。

アグファ破産

いくらデジカメが普及しようとも、フィルムカメラは絶滅しないと思っていたが、まずフィルムメーカーがやられてしまった。
昔本腰を入れてスチールをやっていたとき、アグファのリバーサルは結構使った。確かモノクロのリバーサルを唯一販売していたと思う。ネガは色のバランスがむちゃくちゃで(ラボが悪い?)使えなかったように記憶している。
破産しなくても、購入できる店はたぶん僅かだっただろう。フジやコダックといったメジャーなフィルムさえ売れないのに、ドイツの聞いたことのないメーカーのフィルムは、素人が見れば百均レベルに思えたに違いない。
デジカメ市場は、今後も銀塩フィルムカメラの市場を圧迫していく。だが、私は決して、デジタルがアナログにとって代わる時代が来るとは、決して思えない。絶対にそれはない。絶対に。