半年前、出戻りの妹が一緒に連れてきた一番下の姪が、男親の元へ戻っていった。
やはり兄妹三人一緒に暮らすのはベストだし、ここにいても事情で保育園には行けない。何より男親が裁判してでも引き取るっていうんだから、それならそのほうがいい。
同じ京都市内に住んでいるし、その気になればいつでも会える。
これで私も、責任の伴わない子育てから開放され、ブログの取材も再開できるのだ。
とはいえ、これを書いている私の瞳は涙で溢れるまではいかないがうるうるしている。
半年いれば情も移るし、あっさり車に乗っていって全然泣かなかったのも逆にこっちが泣ける。
たぶんまたここへ戻ってこれると思っているのだろう。
盆と正月くらいはまた遊びにくりゃいい。それくらいで充分だ。
静かになった家の中、慣れるまで寂しいなあ。