CMを愚痴る

村田製作所のCM。
基盤の上で三体の人形が話をしている。
愚痴りたいのは映像ではなく、コピーだ。
「中を見よ(※小さいハート)」
という文言なのだが、これが視覚的に見たときに、中を見よ、という命令口調に見える。
もちろん、音声は女性の声でやさしく言っているのだが、目で見て文字を読んだときに、小さいハートは見えずに偉ぶった印象があるのだ。
コピーというのは、単なる言葉ではなく、視覚、聴覚ともに訴えなければならない。
かわいく書いたつもりのコピーが、命令口調に受け取られてはイメージが損なわれる。
ハートをもっと大きく書くか、小さい「っ」を入れるべきではなかったかと私は思う。
あるいは、私が感じた通り、上っ面ばかりでなくお前ら中を見ろよ、という皮肉なのだろうか。いやいや、それは考えすぎだろう。

先刻見たランコムのCM。
あったあった。

ヴィジョネアという化粧品のCMだ。
日本女性のために、というコピーが入っているが、モデルさんは外国人だ。
一人アジア人らしき女性はいるが、三人中二人は外国人だ。
日本女性のためなら、なぜ日本人モデルを使わないのか。
説得力まるでゼロである。

最後に、外国人が出ているのに、日本語の口パクをしているCM、なぜか無性に腹が立つ。
シャープさん、あんたんとこだよ。