今日はフォボス・グルントというロシアの火星探査機だ。
その名の通り、火星の衛星フォボスに着陸して、サンプルリターンを実行する予定だった。
ちょうど二ヶ月前に打ち上げられたが、脱出速度を得るための噴射が何らかの理由で行われず、地球周回軌道からも逸脱して落下することとなった。
破片落下による物理的被害も心配だが、搭載されている燃料等の有毒物質の危険性もある。
文科省の最新情報によると、この記事が更新された時点で、再突入予想時刻は日本時間1月15日23時52分から16日04時40分で、そのうち、16日0時40分頃に東北地方上空、同日2時10分ごろに九州西方海上上空を通過する見込みだ。
日本付近は分厚い雲に覆われているが、運がよければ雲を通して火球なんかが見られるかもしれない。
日本に落ちる確率は、あなたが宝くじに当たる確率よりも遥かに小さいと思うが、念のため注意していただきたい。