ナイロン100℃ 31st Session 「わが闇」

今年はナイロンで幕開けだ。新作は見損ねたりやなんやで初になる。
仕事があったのでスーツのままでシアターBRAVAへ、列は真ん中より後ろで最悪だが、なぜか前の席が空いている。微妙にラッキーだ。
しかしこの位置では顔はほとんど見えない。幕間に投影される字幕も全く読めなかった。まあそれは私の乱視のせいだが。
照明がかなり凝っている。照明というか、あれはプロジェクターかな。場面展開に効果的に使われていた。
「わが闇」というタイトルからして、明るい話ではないなと思っていた。ケラさんが明るくない話を書くのも珍しいのではないだろうか。
小説家の父と同じ道を歩む娘、その姉妹二人それぞれの心の葛藤を描いている。
ただ、ラストのやや締りの無さ感は、この脚本が時間的にかなりギリギリに書き上げられていた証明でもある。僭越ながら同じ物書きとして共感したところだ。
松永さんは実は「フローズンビーチ」以来だ。ファンだとかなんとかいいながら、まだたった二回しか観ていない。前半は精神を病んだ母親、後半は大阪弁が実に憎たらしい悪徳プロデューサーを演じた。
声が好きだと公言しているだけに、あのニセ喘ぎ声にはやられた。ちょっとヤバかったぞ。
客演は、岡田義徳、坂井真紀、長谷川朝晴。坂井真紀ちゃんはたぶん二度目の舞台拝見。下着姿もぼやけて見えん。
笑いベースではない芝居にもかかわらず、三時間越えの弛みを全く感じさせてくれない演出にはもう何も言うことはない。
今年はどれだけ観られるだろうか。
Jan.13,2008 大阪:シアターBRAVA!

みかつう

ツイッターは@crescentwroksだよん

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