フェイス/オフ

シナリオは全くのB級だが、それを超大作にしてしまうのがハリウッドであり、ジョン・ウーである。香港ノワールはもちろんハリウッドでも健在であり、今やガンアクションのスタンダードになった。しかし、この映画はニコラス・ケイジの映画か、それともジョン・トラボルタの映画か。得をしたのはどっちだろう。
悪役はニコラス・ケイジ、善役はジョン・トラボルタであるが、映画のほぼ大半は善悪入れ替わって演じられる。ジョン・トラボルタが生き生きと悪役を演じるのに対して、ニコラス・ケイジは顔だけ悪者なので徹底的に打ちのめされる。おまけに対決して死んだのは見た目ジョン・トラボルタなのに、ラストも持っていかれては、ニコラス・ケイジの立つ瀬がない。
結局おいしいのはジョン・トラボルタということになる。個人的には、ニコラス・ケイジの溶けたような顔立ちが苦手ではある。
シナリオは同じでキャストを女性に替えてリメイクするという話があるそうだが、そっちのほうが損得で女優がもめそうな気がする。

みかつう

ツイッターは@crescentwroksだよん

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