「Right Place Wrong Time」F.O.E.
YMO散開後、細野晴臣が次のムーブメントを起こすべく結成したF.O.E.(Friends Of Earth)。当然YMO世代は注目したが、尻切れた感じになってしまった。ビデオもライブ映像が中心であまり凝っていない。むしろ「Strange Love」のほうが映像としては凝っている(なら取り上げろよ)。
「黄金の時間」ZELDA
ガールズバンドの祖と言ってもいいだろう。映画「ビリィ・ザ・キッドの新しい夜明け」の主題歌で、ビデオも映画からの映像がふんだんに使われている。今から思えば、いわゆるゴスロリ調の衣装を着ていたように思う。音楽的にも実力を備えたバンドであったが、下に強力なガールズバンドが出てくる。
「KISSでCRIME」プリンセスプリンセス
ガールズバンドの代名詞になってしまったプリプリ。しかし、彼女達もいきなりうまかったわけではない。このビデオを見ると、その一生懸命さというか、必死さが伝わってくる。正直、かわいいとかきれいなバンドではなかったが、魅力的ではあったと思う。プリプリとしてのデビューはこの曲である。
「失意のダウンタウン」久保田利伸
ラップを取り入れた楽曲で、日本で初めてヒットしたのはこの曲ではないだろうか。全編ではないが、間奏部分に挟まれている。若々しいデビュー曲である。既にもうコンポーザーとしての一面もあり、多彩な才能を発揮していた。そしてとうとう全米デビューを経てソウルトレイン出演である。すごい。日本の音楽界において、R&Bシンガーという系統を築いたミュージシャンと言えるだろう。
「江戸時代の恋人達」パール兄弟
手塚真が撮ったと聞いて、見ない訳にはいかない。お茶の子博士で散々楽しませてくれて、今度はどんな映像が見られるのだろうかと。だが私は映像より音楽にはまってしまった。パール兄弟との出会いである。ビデオは、股旅姿のメンバーが砂浜で歌う。もちろん8mm。ざらっとした画質は見慣れたいつものやつだ。手塚真-パール兄弟の真の姿は、「鉄カブトの女」までおあずけである。