「Just a Woman」マリーン
マリーン扮するやり手のキャリアウーマンが、成り上がりの若い副社長に目をつけられて誘われるが、彼女はことごとくそれを振り払う、みたいなストーリー。待ち合わせたバーで、実は彼女が歌っているのだが、副社長はそれを知らないというオチ。アップテンポでノリのいい、好きな曲である。「私はただの女じゃないの」みたいな詞も女性上位時代を表している。
「鉄カブトの女」パール兄弟
パール兄弟-手塚真の真骨頂たるビデオである。モノクロ、8mm、エログロナンセンスと、手塚節全開。アジテーションラップと言う曲のスタイルだと、確か近田春夫氏が言っていたような気がする。夜中に一人でヘッドフォンで聞いていると、ついつい後ろを振り返りたくなるパール兄弟最強のビデオクリップである。
「Red Zone」The Star Club
その筋では有名なパンクバンドだが、映像がよかった。シネカリグラフやコマ撮り、多重露光の合成など、フィルムでできるエフェクトを多用して、かっこよく仕上がっている。イメージ優先の演出としてはかなり完成度が高いように思う。
「Friday Night」The Jadoes
サウンドはそうでもなかったが、ビデオはかなりふざけていた。どうも普通のバンドではなく、お笑いとしても活躍していたようだ。だが調べてみると、メンバーの中に、現在ダンス☆マンとして活動している人がいるらしい。どっちつかずになってしまったのは残念だ。ビデオ中、曲をスクラッチみたいに細かく同じフレーズを繰り返すところで、編集ではなく自分の動きでそれをやってしまう(見てもらったほうが早いよ)のが死ぬほどおかしかった。