立冬

けろちゃんずもそろそろ冬支度である。
鴨川はもう餌がなくなってきた。ゆりかもめもやってきたようだ。
北風は冷たいが、日差しは実に暖かい。絶好の遠足日和だ。
冬眠用の落ち葉を拾って帰る。けろちゃんずは、土にもぐるというより、落ち葉の下にもぐる冬眠をする。
コンビニのおねいさんが髪を切った。かわいすぎて見られない。
政治がぐっちゃぐちゃになっているが、そんなことはお構いなしに季節は進む。
おかん、夏物のスーツはもう寒いぞ。

MANNA「MANNA」

ピチカートファイヴを脱退した鴨宮諒が、梶原もと子と組んだユニット。
初期のピチカートファイヴは、どちらかというと鴨宮が音楽的に前に出ていて、後の小西・高浪のピチカートと聴き比べると、このアルバムのほうが初期のピチカートらしさを残している。
脳内で梶原の声と佐々木麻美子を変換してみればわかるだろう。
梶原は、カヒミ・カリィや嶺川貴子とユニットを組んで活動していたことがあり、ヴォーカリストとしての実力はあったと思うが、このアルバムの購買層を考えると、ぼやーっと浮かんでくるのは佐々木麻美子であり、それはやはり抗うことのできない強大な存在であった。
ヴォーカルを生かした曲作りをしているわりに、アレンジはちょっとごちゃついている曲もあり、統一感がなかなか得られない。
結果、ピチカート佐々木麻美子の怨霊(?)に憑かれて、サウンドイメージが凡庸になってしまったのは残念だ。
それは往々にして、聴く側にも責任があるのかもしれない。佐々木麻美子に憑かれているのは聴き手なのだから。

2007 UD Masterpieces

UDではあまり見かけないギャラリーカードだ。
カンバス風の仕上げで手触りがいい。金箔押しのロゴとネームも高級感を演出している。
ダミーカードが久しぶりに入っていた。ちっ、てな感じである。
10種以上のパラがあるが、チャベスくんはレギュラーカードのラインナップになかった。ほっ。メモラはあるようだ。
071106

事故

久しぶりにオムライスを食って、地下街から国道沿いに出た。
行く手にパトライトが見える。また左翼がデモ行進でもしているのかうっとうしい。
夏のスーツはさすがに寒いなと歩いていると、パトライトは救急車のものだった。事故らしい。
信号待ちの人々の視線が一点に集中している。
絶え間なく行き交う車の間から、横たわる人影が見えた。一人ではない。二人いる。ヘルメット姿の男性と、ホステスらしい茶髪の女性。
全く動かない。
側壁にはバイクが立てかけてある。恐らく二人乗りしていたのだろう。事故相手らしい乗用車はフロントバンパーがなくなっている。
事故の状況はわからないが、倒れている二人は全く微動だにしない。救急隊員に慌てている様子もない。
私は少しだけ緩めた歩調を元に戻し、逃げるようにその場を後にした。
しばらくして、背中越しにサイレンが通り過ぎていった。
ドーナツでも買って帰るか。

自民と民主が連立?

ニュース速報を見たとき、私は思わず笑ってしまった。マジで?ってな感じである。
それも民主からではなく、自民から持ちかけたというではないか。
そんな政府を国民が納得するとでも思っているのだろうか。もし仮に大連立を組むことがあったら、私は迷うことなく共産党に票を投じる。
やはり年内解散、総選挙ということになるのだろうか。
小泉政権のときと比べると、政治のやる気が全く見えない。やる気で言えば、まだ安倍政権のほうが活気があったように思う。
小難しい理屈より、ついてこい!の一言が必要なときもある。
福田首相はどうもそういうタイプではないようだ。自民もいよいよか。

犯さん哉

今年最後の観劇となる。思えば二月に一度のペースで舞台を観ていることになる。映画と違い、やはり生ものの舞台はいい。
神戸を追い出されてから、仕事場が梅田になって、シアタードラマシティも近い。なんかやーな感じだが、これはこれで土日や下手すりゃマチネーも観に行けることになる。モノは考えようだ。
吉野家で久しぶりの鍋を食らって劇場へ。
古田新太さんは、大学の先輩である。もちろんお会いしたことは一度もないが、私が住んでいた学生寮の部屋の壁に、”古田新太ここにあり”という落書きがあったのだ。
以来、テレビなどで拝見はしていたが、舞台は初めてである。
さて、ケラさんと古田さんでどう動くのか。客演も座長クラスなので楽しみだ。4列目、左は通路、右は空席。史上最高のコンディションである。
中央に出演者8人のイラスト。幕が開くと同じように並んで顔をつくっている。全員揃ってのオープニング。色とりどりの学ランで並ぶ。
全三部構成、休憩なし、中央に回り舞台、上手に階段と高台、PJ投影は中央と高台。
人類滅亡をなんとなく夢見ている古田少年の半生記、といったところか。結局第一部通じて古田さんはパンツ一丁であった。
大倉さんの壊れ具合にハマる。ボケるのではなく、壊れるのだ。
それにしても中越さんは細い。割り箸のようだ。細いし声もいい。しかもかわいい。
犬山さんのおばちゃんはほとんど時効警察のそれである。また来年もやるのかな。
姜くんも見事なガーター姿を披露。クセにならなければいいが。客席にちらほら見えるおばさまはもしかして姜くん目当てか。
そろそろ疲れてくる3部目でテンポが上がる。終演間近、古田さん以外のみんなが突然客席へ。しかも二回。私の真横をどたどたと走りすぎる。おおっ。いじられたお客さんもいたみたいで、20列目辺りは危険だ。
カーテンコールは4回。古田さん、宝塚風に涙を拭い去る。
東京公演では、ナンセンスな内容に賛否が分かれているらしい。東京の客は、ケラ+古田新太に何を期待したのだろうか。人が多過ぎて、いろんなものが飽和しているに違いない。劇中の夢ではないが、適当に間引いたほうがいいのかもしれない。
まさか、ナンセンスが理解できないくらい、世間は真っ当になってしまったとでも言うのか。
まあ確かに、あのラストは人によっては、だが。
来年はナイロン本公演から、少しずつ触手を広げてみたいと思う。
で、ケラさん、シティボーイズやらへん?
Nov.1,2007 大阪:シアタードラマシティ