今年最後の観劇となる。思えば二月に一度のペースで舞台を観ていることになる。映画と違い、やはり生ものの舞台はいい。
神戸を追い出されてから、仕事場が梅田になって、シアタードラマシティも近い。なんかやーな感じだが、これはこれで土日や下手すりゃマチネーも観に行けることになる。モノは考えようだ。
吉野家で久しぶりの鍋を食らって劇場へ。
古田新太さんは、大学の先輩である。もちろんお会いしたことは一度もないが、私が住んでいた学生寮の部屋の壁に、”古田新太ここにあり”という落書きがあったのだ。
以来、テレビなどで拝見はしていたが、舞台は初めてである。
さて、ケラさんと古田さんでどう動くのか。客演も座長クラスなので楽しみだ。4列目、左は通路、右は空席。史上最高のコンディションである。
中央に出演者8人のイラスト。幕が開くと同じように並んで顔をつくっている。全員揃ってのオープニング。色とりどりの学ランで並ぶ。
全三部構成、休憩なし、中央に回り舞台、上手に階段と高台、PJ投影は中央と高台。
人類滅亡をなんとなく夢見ている古田少年の半生記、といったところか。結局第一部通じて古田さんはパンツ一丁であった。
大倉さんの壊れ具合にハマる。ボケるのではなく、壊れるのだ。
それにしても中越さんは細い。割り箸のようだ。細いし声もいい。しかもかわいい。
犬山さんのおばちゃんはほとんど時効警察のそれである。また来年もやるのかな。
姜くんも見事なガーター姿を披露。クセにならなければいいが。客席にちらほら見えるおばさまはもしかして姜くん目当てか。
そろそろ疲れてくる3部目でテンポが上がる。終演間近、古田さん以外のみんなが突然客席へ。しかも二回。私の真横をどたどたと走りすぎる。おおっ。いじられたお客さんもいたみたいで、20列目辺りは危険だ。
カーテンコールは4回。古田さん、宝塚風に涙を拭い去る。
東京公演では、ナンセンスな内容に賛否が分かれているらしい。東京の客は、ケラ+古田新太に何を期待したのだろうか。人が多過ぎて、いろんなものが飽和しているに違いない。劇中の夢ではないが、適当に間引いたほうがいいのかもしれない。
まさか、ナンセンスが理解できないくらい、世間は真っ当になってしまったとでも言うのか。
まあ確かに、あのラストは人によっては、だが。
来年はナイロン本公演から、少しずつ触手を広げてみたいと思う。
で、ケラさん、シティボーイズやらへん?
Nov.1,2007 大阪:シアタードラマシティ