アップルシード

BSでやってたので観てしまった。一応劇場に観に行ったが、2004年だったのでまだブログ開設前だ。
最近は劇場用でなくてもコンピュータなしでアニメーションは成り立たなくなっている。
しかし、テレビアニメはまだまだ人の手で絵が描かれ、それを元に製作されている。
アップルシードは、いわゆるフルCGアニメになる。私はどうも、あのもっちゃりした動きに慣れない。
アニメーションはもともと、人の目の残像現象を利用している。
連続していない絵でも、人の目が勝手にその間の映像を補完して見えているのだ。
ところがフルCGとなると、全てにおいて絵が連続しているので、全ての動きが見えてしまいべったりとした印象を受ける。
デジタルアニメができないことを一つ挙げれば、ウソをつけないところだ。
アナログアニメは、演出という名のウソをつくことによって、動きにリアルさを持たせることができる。
全てが見えてしまうデジタルにはできない芸当だ。
80年代テレビアニメ全盛期を生きてきた私にとって、フルCGアニメはどうも受け付けないようだ。