若井おさむ

いや、実のところ微妙だ。声は確かに似ているし、台詞の引用も心得ている。が、だ。
例えば、長州小力が出てきたとき、こんな間口の狭い芸がいけるのかなと思ったが、世間はめちゃめちゃ受け入れた。長州力に似ている似ていないを気にするのはマニアだけであって、本人のキャラクターとしてそれが受け入れられればそれでOKなのだ。
くじらという芸人がいる。釣り人のものまねをするあれだ。
似ている似ていないは我々に分かる術もなく、しかしついつい笑ってしまう。キャプションで掴んでおいて、何のものまねやねんという不可解さをそのまま笑いに転化しているが、なかなかできるものではない。
似てないものまねは笑えないが、似てるかどうかわからないものまねは笑いにすることができる。それを彼らは証明している。
で、若井おさむだ。
長州小力が、長州力を知らない客を笑わせたように、ガンダムを知らない客を笑わせることができるのか。
ガンダムを知っている者からすれば、ネタはよくできているし、台詞の引用もうまい。しかし、どうも内輪ウケ的な感じが否めないのは確かだ。
さて、彼は生き延びることができるのか。