結局たった一度しか食べられなかった焼鳥丼を思い浮かべながら、鶏炭火焼丼を注文してみた。
焼けた香ばしい匂いとともに運ばれてきた丼は、鶏肉の上に刻み海苔が散らばり、鶏そぼろが添えてあった。
鶏肉は確かにおいしいが、タレが物足りない。メニュー紹介には甘さを控えたとあるが、逆に控えすぎて味気ない。
それに、よく考えれば一切野菜類がない。ファストフードに栄養バランスを求めるのは酷だが、豚丼や牛丼には玉ねぎが、焼肉丼にさえ細く刻んだ野菜が入っている。
同じ380円なら牛鍋を選んだほうがいいだろう。加えて、牛丼の一日も早い復活を望んでやまない。狂牛病を心配するより、生活習慣病のほうがその何百倍も恐ろしいのだが。