MTJ #19

「ボーイフレンド」井上睦都美
ブルー調の映像とビブラフォンのサウンドが印象的と思ったら、何のことはないTokyo's Coolest Comboじゃないか。ざっくりとした衣装がちょっとエッチよむつみちゃん。

「Bye Bye Popsicle」L-R
ビートルズ世代、ネオアコの大トリ。ミディアムな曲をメジャーデビューにもってくるあたりは自信の現れか。幻の女性ドラマーの姿が拝める。彼女はどこへ行ったやら。

「blue moon blue」今井美樹
何も言うことのない完璧なビデオクリップ。これで中野裕之の名は私の中で不動の地位を築く。ブルー、ムーン、ブルーって感じ(もうあとは見てくれ)。

「What you won't do for love」go west
オリジナルはAORの大御所ボビー・コールドウェル。でもこっちのほうがしっとりと落ち着いた仕上がり。ビデオはやたらジャラジャラした姉ちゃんが出てくる辺り、今のヒップホップ系みたい。

「Jack le Jazzman」David Dexter D.
アシッドジャズというのが流行った。ヒップホップとジャズの融合みたいな。もうなんでもやってくれ。でもフランス語のラップは聴いていて新鮮だった。間違えて英語盤を買って買い直した記憶がある。

「Somebady's Baby」Pat Benatar
隠れた名作。めちゃめちゃ渋い。全編モノクロで、ホームレスや囚人、精神障害者など、訳ありの人々が次々と紹介される。「みんな誰かの子供」。とにかく映像も音も渋過ぎる。

ブルーシャーク

ブルーシャーク
78年タイトー/ミッドウェイ。シューティング。
水中銃を模したコントローラがついた筐体で、サメやタコ、カジキなどを撃つと得点。ダイバーを撃つとマイナス。制限時間内でスコアを競う。
実はこの作品、タイトーがアーケードゲームの主力としてインベーダーより力を入れて売り込んでいた。事実、当初インベーダーは全然人気がなく、このブルーシャークのほうが売れていたらしい。
私もこのゲームとは付き合いが長い。日曜日になるとデパートの屋上で遊んでいたのを憶えている。二十数年経ってそのデパートに行く機会があって、屋上へ行ってみると片隅にまだ筐体が置かれていたのを見て涙が出そうになった。もちろんプレイしたのは言うまでもない。

第33回上方お笑い大賞

大賞-辻本茂雄
最優秀新人賞-麒麟
大賞は功労賞的な意味合いが強いのでここでは触れないが、最優秀新人賞が麒麟という結果に首を傾げた人も多いかもしれない。残念ながら当日のネタは見ていないので細かいことはわからないが、事実上麒麟と笑い飯の一騎討ちであった。ではなぜ、今年のM-1最有力候補の笑い飯が敗れたのか。
この上方お笑い大賞は、どちらかといえば保守的な傾向にある。審査委員長が藤本義一であることから、大阪の伝統的な笑いを重んじる向きがあるように思われる。そういう点において、あの笑い飯の特異なネタより、麒麟のオーソドックスなしゃべくり漫才が好まれたのであろう。
もちろん、麒麟には賞に値する実力があるし、審査は公平に行われている。ただ、やはりそこには笑いを審査するという難しさと、ネタの良し悪しだけでは計れないファクターが存在しており、下馬評どおりにいかないことを如実に証明してくれた。
さて、間もなく今年のM-1グランプリが開催されるわけだが、一見すると飄々とした雰囲気の笑い飯、己という最大最強の敵に立ち向かえるかどうか。大番狂わせはあるのだろうか。

MTJ #18

「ジェットコースター」Vibra Stone
ビデオ的にすごい。ライブシーンなのだが、観客全員に小型のビデオカメラを持たせて、それをつなぎ合わせるという、マトリックスも真っ青な映像。確かに、見ているこっちはジェットコースターだ。こんな映像撮るやつはタイレルの連中しかいない。大御所近田春夫復活。

「easy to smile」senceless things
SONYMTVのロンドンナイトという特集より、以下3曲。これは番組頭の曲。一発で痺れた。かきむしるようなギターと手足が5、6本あるようなドラムが、ハイスピードなサウンドを生み出す。こ、これがロンドンの音か・・・。

「Motorcycle Emptiness」Manic Street Preachers
日本でロケされた。まったりとした曲だが、バンドはかなり尖っている。わざわざ日本でビデオを撮っているということは、日本党と思っていいのかな。確か、メンバーが行方不明になったとかニュース聴いたけど、あのあとどうなったんだろう。

「Pop Scene」Blur
正直、ビデオ的には「Take On Me」以来の衝撃を受けた。普通にライブシーンを撮っているのだが、数秒ごとに撮られたカットをずっと繰り返しているのだ。つまり、ヴォーカルが歌うシーンがあれば、マイクを持って口をパクパクっとした数秒のカットを繰り返して、それにあてる。まるで撮影の時間がなくて撮れなかったところを埋め合わせているような感じである。そのリフレインが奇妙な印象を与え、そのままブラーというバンドのスカしたところというか、アイロニックな印象につながる。ロンドン恐るべし。

トランキライザーガン

トランキライザーガン
80年セガ。アクション。
プレイヤーはトラックに乗り、迷路状のジャングルを周回して動物を麻酔銃で撃ち、トラックへ運べば得点。動物は、ヘビ、ゴリラ、ライオン、ゾウの4種。それぞれに倒す難易度がある。非力なグラフィックだが気分はアニマルハンターである。
麻酔銃なので動物を撃つとカウントが入り、そのカウントがゼロになると目覚めてプレイヤーを襲う。それまでにトラックに運ばないとワンミスである。もちろん、麻酔が効いていない動物に接触してもワンミスだ。スピードはないが、藪の陰から突然出てくるので要注意である。
まったりとしたゲームなので、スリル感はさほど感じられないが、シューティング一辺倒だったゲーム業界に新風を吹き込んだ一作である。

THE SCOOP(アサヒスーパードライフィルムズ)

ヤフーのバナーにあったので踏んでみた。飯田譲治が何か撮ったらしい。飯田譲治といえば、ナイトヘッドに代表されるオカルトものである。学生時代、毎週ビデオに録ってみていたが、最終回だけ時間がずれていて結局観ていなかったりする。一番好きなのは、沙粧妙子である。あれはよかった。アナザヘヴンにはがっかりしたが。
それはさておき、ウェブで公開するショートフィルムということで、15分の短編を撮っている。オカルトものではない。クジラを撮りに向かった取材班が、途中で船舶火災を見つけてどうのこうのというストーリー。スクープを渇望する主人公に柏原崇、ヘリのパイロットに石橋凌。
恐ろしいことに、ほとんどが空撮である。恐ろしいというのは、スタッフとしての立場でだ。撮影は大変だったと思う。15分だからなのか、予算はたっぷりあったようだ。
飯田譲治らしい小物は出てくるが、飯田譲治作品にしては面白みに欠ける。畑違いだからなのか。スーパードライというスポンサーが扱うイメージの映像化なので、この辺は致し方ないところかもしれない。
ウェブムービーだが、手抜き感は一切なかった。その辺りは、ご自分の目で確かめていただきたい。一応断っておくが、商品カットは出てこない。長ーいCMでも面白かったような気はするが。
http://www.asahibeer.co.jp/superdry-films/

MTJ #17

「頭の中」THE真心ブラザーズ
とんねるずのネタにもじもじくんというのがあるが、果たして、この元ネタがポンキッキであるというのを憶えている人はどれくらいいるだろうか。とんねるずがオリジナルではない。あれはポンキッキのパロディだったのだ。そのオリジナルのもじもじくんがビデオに出演している。YO-KINGのむせびなくような高音域の歌声が心に染み入る。

「スチャダラパーのテーマPART2」スチャダラパー
いわゆるラップをJ-POPに認知させたのは彼らの役どころが大きいと思う。ビデオはごちゃまぜ的要素が面白い。この頃既にパーフリとは親交があったようだ。ゲストで出演している。日本のビースティボーイズ?言い過ぎ?

「Baby Cry For Me」Date of Birth
メンバーの顔のアップショットが次々と入れ替わる。曲もノリがいい。だいぶ経ってから(5、6年は経ってたと思う)急にCMで流れたりもした。話題になるかなと思ったらあっさりスルーされた。CMディレクターに起用した意図を訊いてみたい。

「Men's Junan」ヤプーズ
メンバー総出演のドラマ仕立て。みんな撃たれて死んじゃう。泉水さんとか結構サマになってたりするけど、やっぱり中原さんは・・・。純ちゃんは悪女ということで。この曲、歌詞も面白い。ヤプーズが脂の乗り切っていた頃の作品。