聖戦士ダンバイン

海と陸の間にあるという異世界、バイストンウェルを舞台に、芸術的な湖川一門の作画と生態的なメカニック・オーラバトラーが、ファンタジックな世界を絶妙に描く。その異世界感は見事で、第16話「東京上空」で現実世界に戻ったときの盛り上がりは素晴らしいものがあった。
がしかし、イデオンのような予定調和とはとても思えない破滅的なラストに、アニメファンからは総スカンを食らった。なまじ題材がよかっただけに、あのラストは実にもったいない。
どうもバンダイがストーリーに口出ししたようで、スタッフはバイストンウェル内で終結させたかったようだ。まったく、スポンサーって奴はありがた迷惑も甚だしい。

ルナレスキュー

ルナレスキュー
79年タイトー。シューティング。
母船から発進した着陸船で、月面の避難民を救助して母船に戻る。母船は画面上部で左右に移動、下には隕石が浮遊しているので頃合いを見計らって降下、月面の着陸点に到達すると避難民が着陸船に乗り込む。すると隕石がUFOに変わり、今度はそのUFOを攻撃をかわしつつ母船に戻る。
ゲームの進め方に流れがあり、シューティングとはいえ敵を撃つだけのゲームとは一味違う。ボタンの使い方も、母船からの降下決定、降下中のジェット噴射、帰還中のショットと押し続けて加速と、場面によって変わる。
インベーダーの大ヒット後に発表されたもので、タイトル画面はインベーダーが愛想を振りまいている。本作も比較的人気があり、広くゲーマーの心に残っている。

2004M-1グランプリライブ解説

審査員紹介。
ちょっと嫌な予感。カウス師匠のコメントに期待。
決勝8組登場。
東京ダイナマイト、タカアンドトシ、トータルテンボス、POISON GIRL BANDはネタも顔も知らず、全くの初見。タカアンドトシが何か癖のある感じがする。そこそこ行くか。
ネタ順決定。
千鳥、タカアンドトシ、東京ダイナマイト、トータルテンボス、南海キャンディーズ(よし、ええとこや)、ポイズンガールバンド、笑い飯、アンタッチャブル。とりあえず笑い飯最大の敵はアンタッチャブル。順番も近いので恐らく揃って最終決戦に出るだろう。南海キャンディーズはいいところを取った。タカアンドトシのネタが観てみたい。気になる。
千鳥。
あんな中世ネタ持ってたっけ。去年に引き続きトップバッターとは、運のないコンビだ。途中少し中だるみあり。583点。
タカアンドトシ。
東京のしゃべくり漫才は珍しい。しゃべりの回転もいい。615点。
敗者復活戦結果発表。
うわ、麒麟がきた。やばい。最終決戦は笑い飯、アンタッチャブル、麒麟で決定。
東京ダイナマイト。
出オチか。面白いけど、お疲れさん。583点。
トータルテンボス
しゃべくり漫才の土壌が東京にもまだまだあることを認識させてくれる。商品ネタがちょっと気になる。全体のネタはいい。587点。
南海キャンディーズ
緩急ついててよかった。ようやった。639点。上出来。
ポイズンガールバンド
ネタの展開の仕方がどうだろう。キャラも生きてないし。中日の引っ張り具合はいい。と思ったら最後まで引っ張りやがった。603点。
笑い飯。
さあ真打登場。緊張しとるな。あかんかも。615点。エンジンかけんの遅すぎ。
南海キャンディーズ最終決戦へ。しーちゃん乳揉むな。
アンタッチャブル
二人のしゃべりがよくこなれている。さすがといった感じ。ただ、笑いに関して言えば特筆すべきものはない。歴史に残るようなコンビにはならないだろう。673点。うーん、個人的にはなんでここまで評価されるかわからない。運がいいのか。最終決戦へ。
笑い飯脱落。こいつら素性表さんな、ほんまに。来年は手抜くなよ。
麒麟。
うまいけど凡庸な感じは否めない。うまいけど。634点。最終決戦進出決定。
最終決戦ネタ順。
アンタッチャブル、麒麟、南海キャンディーズ。よし、トリ取ったぞ。いけるか?
最終決戦アンタッチャブル。
ネタもよくこなれているし、掛け合いも申し分ない。しかし、何か釈然としないものがあるのはなぜだろうか。ネタ早くない?
最終決戦麒麟。
飛ばしたな。いいと思う。
最終決戦南海キャンディーズ。
うわ、MCいじるか。山ちゃんツッコミ冴えてる。行けるかな。
グランプリ
アンタッチャブル
総評:
審査員の顔ぶれを見て嫌な予感と言ったのは、松紳の二人が欠けていたことだ。笑い飯は、勝算なしとみて手を抜いたのだろうか。明らかに失速していた。それとも、やはり優勝候補筆頭と言われ続けたプレッシャーだろうか。プレッシャーの中の勝負を敢て避け、来年のグランプリを目指そうとでも言うのだろうか。まったく、このコンビは掴み所がない。
グランプリは10年目のアンタッチャブルが獲ったわけだが、どうも私はこのコンビに笑いの技巧のようなものを感じられない。確かに喋りはうまいし、よく噛み合っていてネタもこなれている。しかし、それは漫才師としては当たり前のことであって、プラス何かが必要である。それがアンタッチャブルには感じられない。とりあえず、おめでとう。
南海キャンディーズ、やったな。カウス師匠の一票は、ナンチャンの50票くらいに値するぞ。来年もまた来いよ。

MTJ #20

「ずうっと」パディシャ
容姿は歳をとっても、声は変わらない。80年代中盤、チョコレートリップスというバンドで黒人ミュージシャンと一緒に活動していた藤原美穂がヴォーカルをとる。砂浜でプレイする二人をスタイリッシュに撮ってある。プレイするってちょっとやらしいな。

「Eat it」”Weird Al”Yankovic
まあよくできている。もちろん、オリジナルを知っていることが条件だが、パロディとしては完璧な出来である。映像もそうだが、もちろん歌の方もうまくパロってあるからすごい。間の手がゲップとかね。

「東京は夜の7時」pizzicato five
サウンドはベタ惚れだが、正直ビデオは今イチな愛しのピチカート。夜7時の東京を真貴嬢がうろうろする。曲のノリに任せて一気にご覧いただきたい。

「Return to Innocence」ENIGMA
これも名作。エニグマは映像の合わせどころが非常に難しい曲であるが、シンプルに逆再生映像をかぶせることによって、視聴者に思慮の隙を与える。実に深みのある映像である。思わず手を合わせたくなるだろう。

「プロレタリア」The Mad Capsule Markets
実は好きだったりする。どっかりしたリズム隊と、ギュンギュンしたギターがいい。がっつりレザーを着込んだメンバーが寒そうに歌う。結構真似してたりして。

「東京の空」相馬裕子
全編写真構成。空と緑が実によく似合うアーティストである。本人もかわいいので言うこと無し。確か読売テレビの朝の連続ドラマの主題歌になったと思う。あったのよ、昔。

「今夜はブギーバック」スチャダラパーand小沢健二
ビデオもそれぞれのミックスで二本立てになっている。もちろんサウンドも違うしビデオも違う。曲は大ヒットし、日本に完全にヒップホップが根付いたそうな。

スペースファイアバード

スペースファイアバード
80年任天堂。シューティング。
まだ任天堂がコンシューマハードに手を染める直前、もちろんアーケードゲームの開発も行っていた。その中の一つ。自機移動は水平なY軸ではなく、左右両端でやや上がる弧を描く。ギャラクシアンの亜流的な敵デザインは今一つだが、連射機能を取り入れるなど、新しい取り組みはなされている。
敵50匹を倒すと面クリアとなり、残り敵数はスコアの下に表示される。敵は5機編隊を基本に、ぐるぐると円を描きながら降りてくる。パターンはかなり複雑だ。こちらが連射可能なように、敵も大量の弾をばらまいてくる。ただし、スピードは遅い。時折落ちてくる線香花火の頭のような爆弾は、多弾頭弾なので撃つと子弾をばらまく。真下にいれば大丈夫だ。
自機1機に一度、2ボタンを押すと無敵の火の鳥になって画面上方へ進んでいく。今でいうボムのような危機回避法の一つである。
キャラクターが小さく、ちまちまとした印象を受ける。どちらかと言えば駄作の部類に入るのだが、当時の私は躍起になってプレイしていた。まさにゲーム中毒。

機甲界ガリアン

リアルロボットの雄、高橋良輔がファンタジーに逃げた作品(笑)。ちょうどボトムズの後に製作されたので、スポンサーからはボトムズ色の強い要望が寄せられた。
まず、ローラーダッシュ、パイルバンカー、バニラとココナのようなヒルムカとウインド(千葉ちゃんも一緒)、そして極めつけはほとんどゲスト出演といってもいいくらいキリコそっくりなハイシャルタット。さすがにこれには閉口した。
しかし、伏線全開のストーリーと重厚なメカアクションは、ガリアンワールドを築き上げた。長距離支援型のモノコットの射撃シーンはなかなかである。
残念ながら数字が悪く、4クール予定が半分で打ち切られた。その後、OVAでフォローするという定番コース。関西地区では日曜の朝7時から放送していたため、半年打ち切りでほっとした感もある(マクロスは午後1時からやってたっけ。だからオタクは外へ出られないんだよ)。ファンタジーと見せかけて実はハードSFという、高橋節を描けなかったのは残念。
機甲界ガリアン

ゲンダイネットという三流タブロイド紙のウェブサイト

以下はインフォシークのニュース記事から。

ギョーカイが注目する来年4月の仰天バラエティー (ゲンダイネット)
 いまテレビ関係者が2人寄れば必ず話題になる新番組がある。来年4月からフジテレビが放送する「さんま・くりぃむしちゅーの見てカルチョ」(仮題)だ。
 どこの局もキャスティングできなかった明石家さんまとくりぃむしちゅーが出演するクイズバラエティーである。
「司会はくりぃむが務め、さんまは他のゲストとともにパネリスト席に座る。内容は当日のギャラを賭けてクイズに答える。1回目は特番として、来年正月に放送される」(フジ関係者)
 盛り上がるフジテレビに対して、苦虫をかみ潰しているのが日テレだ。実はこの秋から始まった「世界一受けたい授業」(土曜20時~)で、日テレは同じキャスティングを計画していた。
「ところが、さんまがくりぃむの一人、上田晋也のウンチク芸を快く思っていなかったのです。“芸人は笑いで勝負すべし”がさんまの持論で、計画が実現しなかった」(制作会社幹部)
 そんなさんまをフジテレビは「奥の手」で口説き落とした。ワンクールのギャラが8000万円というドラマ並みの待遇で「ウン」と言わせたといわれている。
 それはともかく、このキャスティングに一番ホクホクなのはくりぃむしちゅーだろう。一時は「秋の改編の台風の目」などともいわれたが、前出の「世界一――」がボロボロだったのだ。
「裏番組の『めちゃイケ』に食われて、来年4月の打ち切りもささやかれていたのです。そのため、くりぃむも生き残りを懸けてフジテレビにシフトしたがっていた。さんまとの共演は2人にとって“渡りに船”です」
 今回の結婚・入籍も上田が最初に報告したのはフジテレビのプロデューサーだったという。さすが、下積みが長かっただけにくりぃむの処世術は巧みだ。
【2004年12月15日掲載記事】

さんま師匠とくりぃむしちゅーは、関西ローカルの「痛快!明石家電視台」で、一年ほど前から競演している。くりぃむしちゅーは、番組後半のクイズのパネリストとして、月に2、3度セミレギュラーとして出演している。
上田のウンチクは、この番組内でも好評で、クイズの問題もそういう解答ができるように設定してあるほどだ。
自分の手の届く範囲でしか情報を得ようとせず、リサーチが不足したままこういう記事を書いてのけるという姿勢は、やはり三流タブロイド紙ならではである。
しかし返して言えば、同じような感覚でブログの記事やコメントを書いてしまう我々一般素人にも、これはあてはまるのだ。それらの記事は、インターネットの世界で不特定多数の目に晒され、アーカイブとして永遠にネットの中を漂う。
私は気をつけているつもりだが、不足な点があればご指摘いただきたい。