大日本人

やはりというか、予想通り、劇場用ショートコントであった。
だからこそ、カンヌへ持っていったのは全く意味がない。日本人で、しかも松本人志の笑いを知っている人間でないと、あの映画を理解することはできない。
恐らくそのカンヌ関係者は、北野武に匹敵する日本の天才お笑い芸人が映画を撮ったと聞いて、映画の内容を理解しないままに出品を決定したのだろう。
北野作品と比較するのはお門違いもはなはだしい。そもそも、大日本人は映像本位の映画ではない。完全に笑いを取りに来ている映画だ。
大日本人にスポンサーがついて、そのスポンサーがカトキチだったという、これはフランス人には絶対にわからない笑いだ。
ごっつの頃から、ショートコントの枠に囚われず、アドリブで展開するような長いコントをやりたいといっていた。それが「トカゲのおっさん」である。この映画でも、板尾怪獣とのやりとりはまさにそれであった。
そしてあのラストの実写シーン、あれは完璧にショートコントの域である。
日本のマスコミにも、大ヒットを礼賛する一方で、理解不能だという意見も多い。
人は理解不能なものを見せられたときに、なんとか持っている知識で解読しようとするのだが、松本人志の笑いを知らない者にとって、所詮それは無駄骨である。
確かに、北朝鮮らしき敵と戦い、アメリカらしきヒーローに救われ、日本よもっとがんばれという憂国的な表現はあるが、それはあくまでも笑いのための展開であって、思想的大義は皆無である。考えるだけ無駄なのだ。
松本人志の映画の才能については、残念ながら高いとは言えないレベルだ。しかし、表現者として笑いを追及する能力は超一級である。
問題は二作目だ。大日本人はご祝儀相場として、二作目をしっかりつくらないと、世間はついてこないだろう。
ファンとしては、それでも全然嬉しいのだが。

コルムオンライン

このMMOは、ちょっと他のMMOと毛色が異なっている。
まず、フィールド画面がない。戦闘は全てダンジョン内で行われ、町やダンジョンはワールド画面で行き来する。
そして、そのダンジョンをプレイヤーが管理運営できるのだ。
3Dはちょっとぎこちなく、モンスターや障害物に当たり判定があるのでちょっとイライラする。
だが、ゲームバランスはよく、セットアイテムやガーディアン、アイテムアップグレード、PvPなど、一通りMMOのイベントは盛り込まれている。
ちょうど隙間を埋めるような感じのMMOなので、意外と長生きするかもしれない。
http://www.corum.jp/

野菜村

文字通り、野菜のキャラクターが活躍するゲームである。
ターゲットが女性に向いているため、そのデフォルメ具合は相当なものだ。
ゲームの難易度もかなり低く抑えられ、誰でも気軽にプレイできるようになっている。
ゲームの内容も、ゴミを拾ったり粗大ゴミを叩いて分解したり、食べ物を食べたりして経験値を得る。もちろんモンスターと戦うこともできる。
プレイヤーキャラクターには、アバター的要素が大きく、そのほとんどは課金アイテムになっている。
見ていてもプレイしていても楽しいゲームだが、いかんせん、男の子には絶対的に魅力不足である。当たり前だが。
http://game.netmarble.jp/cpsite/yaburi/yasaimura.asp

パーフェクトワールド-完美世界-

おそらく唯一である中国産MMORPGである。
最近いろいろと悪い噂のある中国産だ。このゲームも、ロゴがどことなーく某有名MMOに似ていたりする。
もしかして中身も似ているのかと思ってプレイしてみると、私は前言撤回を余儀なくされることになるのだ。
完美世界と銘打っているだけあって、グラフィックは遜色ない。もちろんそれなりのスペックは要求されるが、ローエンドで動かしても全く問題ない。
そして、このゲームの真骨頂とも言える特筆すべきものが、キャラメイクだ。正直、ここまでするかと言いたくなるくらい、徹底してこと細かな設定ができるのだ。
輪郭、髪型、眉、目、鼻、口、肌の色、身体などについて自由に設定でき、それぞれ10項目くらい設定ポイントがあるのだ。
もうほとんどデザインの域である。めんどくさい人はデフォルトで簡単に設定できるが、私のように好みの女性をつくるのも悪くはない。
もちろん、ゲーム内容もバランスが取れていて、ストレスを感じずにプレイできるだろう。
アイテム課金なので、キャラだけでも作ってみてはどうだろうか。

ナイトオンライン

二つの種族に分かれ、大規模なPvPを行うMMOである。
対人戦に興味があるプレイヤーに人気だが、このゲームをプレイしてみると、運営の酷さが判る。
クエストにバグがあり、クリアできないのだ。しかも、相当長い間放置されているらしい。
他にも、実装されていない機能をクエストで案内していたり、プレイヤーを迷わせることが多すぎる。
それがなければいいゲームになるはずなのに、残念だ。
http://www.knightonline.jp/