今では全国的なHG人気で客入りもあるが、始まったときは正直どうなることかと思った。なにせ、座長を張るのはレイザーラモンHGとなかやまきんに君、それに若手のそれほど知名ではない国崎恵美だからだ。
とりあえず公演は月一回、半年で区切りをつけたが、HG人気次第では続編もありうるだろう。そうなったら舞台を観たいものだ。
悪の組織地獄団から脱走したミスターフー、レディーフーは、息子であるショージフーを地獄団の手から奪還して、各地を転々としながら地獄団の追っ手と戦う、というのがストーリーだ。
基本は新喜劇のような人情調で進むが、後半に結構まともな戦闘シーンがあって、例のHGコスチュームに扮した三人が登場する。
相方の出渕誠や、ビッキーズ、ランディーズらが脇を固めるが、特筆すべきはビッキーズの須知である。地獄団軍曹として一家と戦うのだが、彼のキャラクターはHGを食うほどだ。
ドイツ将校風の出で立ちで、鞭を手にしてちょこまかと歩く。体が小さいので、鞄の中に入れられていじめられるというのを毎回やられている。なかなかキャラの作りがうまい。
確かにHG人気に乗った公演だが、須知なしではここまで盛り上がらなかったと言っても過言ではないだろう。
吉本ももちろんHG本人も、稼げるうちに稼ごうと思っているだろう。私も以前の記事でそう言った。この公演に関しての吉本興業の見切りは早かったが、できればもう少し観てみたいと思う。