内戦状態のシリアで、日本人ジャーナリストが殉職した。
正直、シリアという国を知らない人も多いと思うし、その国が内戦状態にあって、毎日多数の死傷者が出ていることを知らない人も多いと思う。
私も、なんとなく報道されている程度のことは知っていたが、別段気にかけることはなく、今の日本には他に気にかけることが山ほどある。
しかし、戦争をしている国で日本人が一人死んだ、というだけにしておくには、やはり余りにも悲し過ぎるではないか。
彼女の死をきっかけに、今シリアで起きていること、世界で起こっていることに、少しでも目を向けることができたら。
彼女がその命を賭けて我々に伝えたかったことは何だったのか。それが少しでもわかれば。
人が殺しあうことが日常である戦争状態においては、彼女も毎日のように死んでいく誰かと同じかもしれない。
争いを続けている当事者に、少しでもこの哀しみの気持ちが伝われば。