男女7人夏物語研究:第1話「今晩、おヒマ?」Bパート

#シーン3:千明の部屋
くつろいでいる三人。どうやらコンサート会場には入れなかったようだ。
ここでも香里を諭す千明。どうしても今の男と別れさせたいらしい。だが、香里はだらだらと心情を吐露しながら決めかねている。
横で「セックスの虜」という香里の言葉に反応する美和子。これも後の伏線に。
そこへ、沖縄から帰ってきた桃子がやってくる(あちゃー)。
自分が重大な過失を犯しているにも関わらず、けろけろしている(千明談)桃子。
そしてようやく事の重大さに気付く桃子。当然三人に責められる。言い訳の中に、良介との一件が話される。
得意げにそれを話す桃子を、千明が諭す。しかしそれは、二人の仲の良さから出るものだった。
そのシーンで、彼女達の関係を示す一枚の写真が映る。詳しい説明はないが、千明に追い掛け回される桃子が、その写真立てを吹っ飛ばした後にそのカットを入れるところは憎いカッティングだ。
時間経過があって、ベッドで寝ている千明と桃子。ここで二人の仲の良さが描写されている。
良介の話を訊く千明、嫌悪感を表す桃子に、それは本心ではないと見抜く千明。そのことは後のプロットが証明する。
コンサートチケットの責任を感じて、これから仕事で知り合う男性を紹介すると約束する桃子。その男性とは、というのが大きな伏線である。
寝床の電燈でもめる二人。二人の関係性を示すいいカットだ。

#シーン4:結婚式場
大沢貞九郎が働いている結婚式場。
新郎新婦を案内する貞九郎だが、同僚から渡されたメモに、その仕事熱心さのあまりにちょっと奇異な行動に。
このカットだけで、彼の物事に対する一途さが窺える。
これは細かいことだが、冒頭、エレベータから新郎新婦を案内して出てくる貞九郎のファーストカット。
こういう場合、貞九郎が先に出て案内するのが普通だが、それではファーストカットとしてふさわしくないので、ああいう形になったのだと思う。
続いて、ロビーで桃子と貞九郎が会う。このカットはさらっと顔合わせで終わる。
またまた細かいことだが、客が出入りするロビーで、スタッフが休憩したりこういうインタビューを受けることはありえない。これは今後も多々ある。

#シーン5:千明の職場、メッツ東京
高層ビルの一室、千明の職場だ。
後に地金相場のディーラーということが明かされるが、このシーンを見てもわからない人は多いだろう。
そりゃそうだ、専門用語が飛び交うだけで、説明的な台詞は一切ない。
しかし、千明が仕事のできる知的な女性だというイメージは伝わるはずだ。
私も大好きなシーンである。特にあのチーフみたいな人の存在感は抜群だ。スピンオフのドラマでもできそうな感じだ。
取引のシーンは2分にも及び、緊迫感溢れる場面だ。可能ならば、脚本の原稿を見てみたいものだ。
街並みのインサートを挟んで、休憩に入る。そこへ、桃子から電話がかかってくる。
一番の男を紹介しろという千明の言葉通り、一番の男を紹介するという桃子。この「一番」という言葉の意味のはき違いが、またドラマを生み出す。

#シーン6:香里の職場
ここも確たる説明はないが、照明機材っぽいものをいじっている香里。そこへ千明から電話。

#シーン7:西武球場
野球のシーン。美和子の仕事はウグイス嬢。

#シーン8:良介の部屋
良介、野上、貞九郎の三人が部屋で飲んでいる。三人が友人だということがこのシーンで初めて明らかになる。
三人が大学の同級生だということが、貞九郎の台詞でわかる。また、良介の職業が、自身の台詞から少しだけ窺える。
先日の一件を話している良介と野上にいじけて、貞九郎は部屋の電気を消す。以降、この行動は定番化する。
貞九郎が自分の容姿にコンプレックスを抱いていることや、几帳面、用心深い、料理好き、被害妄想的な一面も見せている。また、貞九郎の年齢が31歳だということが台詞からわかる。
女性を紹介するという桃子の話にも懐疑的だが、他の二人は気楽に考えている。で、三人は結局でかけることに。
伏線として、良介が以前に女性に部屋に居座られて、野上に追い出してもらったことや、貞九郎が同棲相手に逃げられたことが語られている。

では、一旦CM。

みかつう

ツイッターは@crescentwroksだよん

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