テロップ入りドラマの是非

TBSの日曜劇場の枠で「特上カバチ!!」というドラマが始まった。
この番組、なんとドラマなのにいわゆるテロップが入るのだ。
それだけではない。ドラマ中にクイズを出し、正解者から抽選で番組のラストに出演者からの生電話があるというのだ。
プロデューサー曰く、録画視聴でなく生で視聴してもらうための試み、だそうだ。
百歩譲ってその試みはよしとしても、なぜ伝統のあるこの日曜劇場の枠なのか。金曜ドラマでもいいじゃないか。
前クールまで「仁」を観ていた視聴者は、恐らく一気にチャンネルを替えたと思う。
テロップは、演出上、アシスト的によく使われる。強調したいときや補足したいときに、画面に文字を出すことで効果的に情報を伝えるのだ。
ドラマでそのテロップを使うとなると、必然的にコメディになる。まさか「不毛地帯」でテロップは出せまい。
となると、ドラマはバラエティ色が強くなって、凝ったプロットが組めず、シナリオがぞんざいになってしまう危険性がある。
つまり、私のようなうがった見方をする視聴者は、ドラマがつまらんからテロップで補強しているのかと思ってしまうのだ。
まあ、マイナスばかりでもない。視聴者が出演者とコンタクトを取れるというのは魅力だ。好きな俳優、女優が出ていれば尚更のこと。
もっと双方向性を出して、例えばドラマの進行中に視聴者に選択肢を提示して、多かった選択肢のほうにシナリオが進行する、というのも面白いかもしれない。ま、できるもんならやってみな。